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驚くほどお金に詳しくなれるQ&A集

お金に関するよくある質問とその答え

お金に関するよくある質問とその答えを、Q&A形式で紹介する記事です。

身近な疑問の解消にお役立てください(このページ内に広告リンクは一切ありません)。

キャッシュレス決済全般のQ&A:

キャッシュレス決済に関連するよくある質問とその答えです。

Q.キャッシュレス決済とはなに?

キャッシュレス決済とは、現金を使わずに支払いができる手段のことです。

わかりやすくいえばクレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコード決済などがその対象。

とにかく千円札や500円玉などを使わずに支払いできちゃう方法のことを指すので、現金払い以外はだいたいキャッシュレス決済と思っておいて間違いありません(引用元)。

  • キャッシュレス決済じゃない:現金、商品券払いなど
  • キャッシュレス決済である:それ以外はほとんど

キャッシュレス決済とは、文字通り「Cash(現金)」を「Less(少なくする)」ことを目的とした決済方法です。

経済産業省が平成30年に公表した「キャッシュレス・ビジョン」のなかでは、「物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態」と定義されています。

広義には暗号通貨決済や口座振替も含まれる:

そんなキャッシュレス決済ですが、広義にはビットコイン、イーサリアム、リップルなどの暗号通貨払い、さらに銀行振込や口座引落しも含まれます。

とにかく紙幣や貨幣を使わずにお金をやりとりする行為=キャッシュレス決済なので、単純にクレジットカードや電子マネーといった多くの方がイメージする決済手段のみを指しているのか、それとも暗号通貨決済を含めた決済手段全般のことを指しているかは文脈から読み取りください。

  • 一般的なキャッシュレス決済:
    クレカ、デビットカード、電子マネー、スマホ決済など
  • 広義のキャッシュレス決済:
    上記に加え、銀行振込、口座引落、ペイジー、暗号通貨決済などを含む

だいたいは前者の意味となります。

Q.いくらから支払いに使えるの?

クレジットカードやQRコード決済はいくら以上の支払いに使えるのか…というと、これは1円以上の支払いであれば問題なく利用可能。

コンビニ店頭でうまい棒を購入してもキャッシュレス決済は使えますし、家電量販店で1円スマホを購入する際にもクレジットカード払いを選択できるので、金額を問わず活用ください。

主流なクレジットカード、電子マネー、スマホ決済ともに金額制限はありません。

お店によっては最低利用金額がある:

ただ下記表のように、お店によってはお店が独自に定めた最低利用金額がある場合も。

事例 解説
○円以上の支払いのみ 飲食店や小売店で多い独自制限。高額利用をしてくれるならキャッシュレス決済OKですよ…というルールがある場合は少なくありません(決済サービスの都合で下限金額が決まっている場合もある)。
自由診療の支払いのみ 小さめの病院や診療所などでよく見る支払い制限。保険治療ではキャッシュレス決済禁止ですが、自由診療でならOKと定めている医療機関は多いです。
ランチタイム禁止 ランチタイムのキャッシュレス決済を禁止している飲食店は多め。建前は混雑防止ですが、現実は利益率の問題であることが多いです(ランチタイムは薄利ゆえにキャッシュレス決済を使われたくない)。
ランチタイムはクレジットカード禁止 最近増えつつあるのがランチタイムのクレジットカード決済禁止。PayPayや楽天ペイなどのQRコードは受け付けても、手数料の高いクレジットカード払いは拒否したい店側の思惑が見え隠れします。

こういったお店は厳密にいうと「加盟店規約違反」ですが、店主と言い争いをしても意味はないので素直に従うのがおすすめ。

どうしても腹が立って仕方ないなら支払い後、クレジットカード会社やスマホ決済業者へ苦情を申し立てればOKです。それでお店へ指導が入ることとなります。

Q.いくらまで支払いに使えるの?

キャッシュレス決済はいくらまでの支払いに使えるのか…というと、これはサービスごとに上限設定あり。

たとえば人気QRコード決済の「PayPay(ペイペイ)」では直近24時間あたり最大50万円までの支払いにしか使えません。

PayPayで設定しているご利用上限金額について

PayPayでは、お支払いやPayPay残高へのチャージ、PayPay残高を友だちに送る際のご利用上限金額を設定しています。

同様にd払いでも最高100万円の上限あり。

このようにQR決済には原則として支払い上限があるので、高額決済で使う予定がある方はご注意ください。

クレジットカードは青天井:

その点、クレジットカードの利用限度額は青天井。

まぁクレジットカードにはそれぞれ利用限度額と呼ばれる「使える金額の上限」が定まってはいますが、利用限度額はカード保有者の信用力によっていくらでも増やせるものなので、富裕層なら1,000万円単位や1億円単位での支払いにも使えます。

  • 10万円単位の支払い:多くの人が利用可能
  • 100万円単位の支払い:ある程度、ゆとりがある人なら
  • 1,000万円単位の支払い:富裕層なら可能
  • 1億円単位の支払い:超がつく富裕層なら可能

実際、過去にはクレジットカードで36億円を支払った事例が存在(Bloombergの記事は削除済み)。

古美術品をカードで購入したら、商品券にして約2400万円相当のポイントが付いた――中国製美術品のオークションとしては過去最高値の2億8100万香港ドル(約37億円)で、中国人実業家の劉益謙氏が落札した陶磁器の逸品「チキンカップ」には、思いがけないおまけが付いていた。

劉氏はサザビーが香港で開いたオークションに電話で参加、落札後の支払いにアメリカン・エキスプレスの最上級クレジットカード「センチュリオン」を使った。

ほかにもダイナースクラブカードを使えば一戸建ての支払いが可能だったりするなど、クレジットカード決済金額には上限がありません。

Q.土日や夜間でも支払えるの?

土日や夜間でもキャッシュレス決済は使えるのか、これは原則としてまったく問題なく利用可能。

土日、年末、長期休暇、夜間、早朝を問わず支払いに使うことができます。

  • 週末:問題なし
  • 年末年始:問題なし
  • 大型連休:問題なし
  • 夜間:問題なし
  • 早朝:問題なし

それゆえ、使えない時間は存在しないと思ってもらって大丈夫。どんなタイミングでも支払いに使えるのでご安心ください。

QRコード決済はまだ不安定:

反面、まだまだ利用者が少ないQRコード決済では、定期メンテナンスによって夜間の利用ができない場合がちらほら。

さらに定期的にサービス停止も頻発しているため、お世辞にも「365日24時間使える」とは言えない状況がありますね。

比較項目 土日&夜間利用 サービス停止
クレジットカード 問題なし かなり稀に発生する
デビットカード(J-debit) 夜間使えない時間帯も かなり稀に発生する
デビットカード(国際ブランド付き) 問題なし かなり稀に発生する
電子マネー 問題なし 稀に発生する
QRコード決済 定期メンテナンスで深夜に使えない場合あり それなりに発生している

比較的安定しているのはPayPayくらいかもしれません。

キャッシュレス=金欠じゃない:

『キャッシュレスって、お金が無いって意味だから金欠ってことでしょ?』

そんなふうに素で間違っている方が稀にいるのですが、この場合のキャッシュは紙幣やコインなどの現金のほう。

日本人の感覚だと「○○レス」はホームレス、トップレス、コードレス、シュガーレスなど足りていない、不足しているって意味だと思っちゃうところですが、この点は間違わないようお気をつけください。

クレジットカードのQ&A:

Christmas wishing card

クレジットカードに関連するよくある質問とその答えです。

Q.クレジットカードって何歳から作れるの?

クレジットカードが作れるのは原則18歳以上から。

高校生でも作れるイオンカードのようなクレジットカードも増えてきているので、とにかく18歳以上なら作れる可能性があるのがクレジットカードと思ってください。

高校在学中でも作れる可能性があります。

18歳以上なら原則として保護者の同意不要:

また、2022年4月に成人年齢が引き下げられたことにより、18歳や19歳の10代でも保護者の同意は原則として不要となりました。

  • 2022年3月まで:
    10代の作成には親権者の同意が必要
  • 2022年4月以降:
    18歳や19歳でも親権者の同意は不要

ただ一部のクレジットカード会社では引き続き、独自に親権者の同意を求めてくる場合があるのであらかじめご了承ください。

Q.クレジットカードってどうやって作るの?

クレジットカードの作り方は主に3種類。

  1. インターネットから申込
  2. お店で申込
  3. 紙の申込用紙で申請

今は1番目のインターネット申込が一番楽ちん。

みなさんが現時点でこのページをご覧になっているパソコンやスマートフォンから申込が可能なので、どこかに足を運ぶ必要もなければ、面接みたいなものがあるわけでもありません。

欲しいと思ったクレジットカード発行会社の公式サイトよりどうぞ。

心配な方はお店で申込も可能:

『そうはいっても自分1人で申し込むのはちょっと不安だなぁ…』と思う方は、百貨店やショッピングモール内に設置されているカードカウンターで申込をするのがおすすめ。

残念ながらそのお店と関係の強いクレジットカードしか作成できませんが、接客スタッフが申込に関する不安を解消してくれますよ。

  • 大型ショッピングモール:常設カウンターあり
  • 百貨店:常設カウンターあり
  • ショッピング施設:大型施設なら常設カウンターあり
  • 家電量販店:大型店舗なら常設カウンターあり
  • 都市銀行:銀行員がそのまま対応してくれる

疑問があればいくらでもスタッフにぶつけてもらえればと思います。

Q.カード申込ってどのくらい時間かかるの?

カード申込にかかる時間はだいたい15~20分程度。

パソコンやスマホ操作に慣れた方なら10分程度で申請できるので、電車やバスの移動中や昼休憩の際にも十分に申し込み可能でしょう。

  • パソコンからの申し込み:10~15分程度
  • スマホからの申し込み:15~20分程度

思ったよりもカンタンに申し込みできるものなのです。

店頭での申し込みも20分程度:

同様に店頭でカード申し込みする際にかかる時間も20分程度。

注意点などの確認事項を含めてもそのくらいで終わるので、休日のショッピング中にすこし時間があるなら申し込みを考えても良いのかもしれません。

最近では店頭であっても紙の申込用紙を使わずに、タブレット端末を使った申し込みも増えてきていますよ。

Q.カード申込は夜間や早朝でも可能なの?

パソコンやスマホからのカード申込は、365日24時間いつでも可能。

夜間や早朝はもちろん、土曜日、日曜日、祝日、年末年始を問わず申込できるので、気になるカードがあるなら申込をしてしまってください。

時間帯は問いません。

審査結果が届くまでの時間は異なる:

ただ夜間や休日にカード申込をすると、審査結果が届くまでの時間が伸びてしまう可能性あり。

それでも平日を待って申込するよりは早く審査してもらえるので、申込のタイミングは「申込をしたくなったその時」がベストと言えそうです。

  • 夜間&休日申込:
    審査結果が届くのは遅いが、結果的に早くカードが発行される
  • 平日を待って申込:
    審査結果が届くのは早いが、平日を待った分だけカード発行が遅くなる

いつでも思い立ったらどうぞ。

Q.クレジットカードって作らなくちゃいけないの?

クレジットカードを作らなくちゃダメなのかといえば、これはみなさん次第。

別に現金払いだけでも不自由しないとか、PayPayさえ使えればいいよ…と思ってる方なら無理にクレジットカードを作る必要はありません。

しかし、楽天市場やAmazonで快適に支払いをしたいとか、家電量販店で高額な支払いをしたいのであればクレジットカードが1枚あるとほんと便利。

  • 通販で買い物したい:あると便利
  • 高額な支払いをしたい:あると便利

あるのとないのとでは大違いです。

信用力の強化も期待できる:

また、小難しいことをいうと、クレジットカードを保有し正しく使うだけであなたの社会的な信用力がアップするメリットも。

信用力が高まれば住宅ローンやオートローン等が組みやすくなったりするので、将来的に一戸建てがほしいとか、車を分割払いで購入する予定がある方はあまり使う予定がなくてもクレジットカード作成&利用がおすすめです。

それであなたの信用力が格上げされます。

Q.発行会社がわからないんだけど?

クレジットカードやデビットカードに関する質問したいんだけど、発行会社がわからないから問い合わせ先がわからない…という方は、カード裏面を確認すれば問題なし。

そこに必ず発行会社名と問い合わせ先が明記されているので、その電話番号に連絡ください。

  • クレジットカード:裏面に問い合わせ先あり
  • デビットカード:裏面に問い合わせ先あり
  • プリペイドカード:裏面に問い合わせ先あり

それで支払いに関する相談や、使い方の相談などを問い合わせることができます。

カード紛失時はネット明細を頼りに:

『そうはいってもカードを紛失しちゃって、もう手元にカードがないんだよ』なんて場合は、日頃、カード発行会社から届けられるEメールや郵送物を確認ください。

  • Eメール:発行会社の記載あり
  • アプリ:発行会社の記載あり
  • 郵送物:発行会社の記載あり

そこにもカード発行会社名が必ず記載されているので、その情報を頼りに盗難&紛失用の緊急連絡ダイヤルを確認いただければと思います。

VisaやMastercardは発行会社ではない:

ちなみに。

『そんなものを調べなくても、クレジットカードの発行会社くらい知ってるぞ。Visaだ!』と思ってる方は多いのですが、残念ながらVisaやMastercardはクレジットカードを発行していません。

  • Visa発行のクレカ:存在しない
  • Mastercard発行のクレカ:存在しない
  • JCB発行のクレカ:存在するがJCB発行ではないものも

正しくはVisaやMastercardが提携をしている日本のカード発行会社、まぁだいたいは三井住友カード株式会社が発行しているクレジットカードでしかないので、わからない方はEメール等を確認の上、問い合わせください。

VisaデビットカードやJCBデビットカードも仕組みは一緒ですよ(VisaやMastercardの解説はこちら)。

Q.何枚までクレジットカードは作れるの?

クレジットカードは何枚まで作れるのか、これはあなたの信用力次第。

信用力が高い人であれば10枚、20枚程度のクレジットカードはカンタンに作れてしまうので、必要であれば作成を検討ください。

  • 信用力が高い人:10枚、20枚作成でも問題なし
  • 信用力が低い人:なかなか10枚以上作れない

作成枚数の上限らしい上限は存在しません。好きなだけ申込いただければと思います。

枚数が増えれば管理が甘くなる:

但し、保有するクレジットカード枚数が増えれば、自ずと管理が甘くなってしまうもの。

運悪く不正利用されてもその利用に気付けない場合すらありえるので、多数のクレジットカードを作るにしても管理できる分だけにしてください。

  • 適切な枚数を保有:問題なし
  • 管理できない枚数を保有:不正利用されても気付けない

それが安心&安全に繋がりますよ。

Q.競合企業でもカード払いはできるの?

ファミマカードってローソンでも使えるの?とか、タカシマヤカードって三越でも使えるの?なんて心配している方は多いのですが、これはまったく問題なし。

  • ファミマカードをローソンで利用:可能
  • タカシマヤカードを三越で利用:可能
  • 楽天カードをAmazonで利用:可能
  • MUJI CARDをユニクロで利用:可能
  • 日本航空でANAカードを利用:可能
  • イオンカードを西友で利用:可能

競合他社でもお構いなしに支払いに使えるのがクレジットカードなので、私たち消費者が変に気を使う必要はまったくありません。

店員に利用を断られることもなければ、「困るんだよねぇ」みたいな嫌味を言われることもないです。ご安心ください。

Q.キャッシュカードとクレジットカードの違いは?

混同されがちではありますが、キャッシュカードとクレジットカードは大違い。

キャッシュカードは銀行ATMの操作や預金管理をするためのものですが、クレジットカードは店頭や通販での支払いに使うもの。

比較項目 クレジットカード キャッシュカード
ATMで預金引き出し できない できる
銀行口座への振込 できない できる
店頭での買い物 できる できない
ネット通販での支払い できる できない

役割がまったく異なります。

一体型カードなど類似している場合も:

但し、中にはキャッシュカードとクレジットカード機能の両方がついた一体型カードなんてものも存在。

ほかにもJ-debitと呼ばれる機能を使えばキャッシュカードでも店頭支払いが出来てしまいますし、最近ではブランドデビットと呼ばれる支払い機能が強化されたキャッシュカードも登場中…と、正直、その違いはかなりわかりにくなってきました(下記はキャッシュカードだが店頭でVisaカード払いもできる)。

三井住友カードの支払いもできるキャッシュカード

三井住友カードの支払いもできるキャッシュカード

ただ基本は前述の通り。

キャッシュカードは銀行の預金管理をするものですし、クレジットカードは支払いをするものでしかないので、その基本さえ押さえておけば大丈夫でしょう。

Q.なかなか解約させてくれないんじゃないの?

『クレジットカードを作ってみたいんだけど、一度、入会しちゃったらなかなか解約させてくれないんじゃないの?』といった不安をお持ちの方は多いですが、多くのクレジットカードでは解約は一瞬。

だいたい5分程度の電話で解約できますし、解約書などの書類提出も不要なので、そこまで難しく考えなくて大丈夫です。

実際、私は過去に100枚以上のクレジットカードを解約してきましたが、解約に手こずったことなど一度もありません。

継続利用を説得される場合ある:

また、解約をなかなかさせてくれないクレジットカードはいくつかありますが、それらは年会費が数万円以上するようなステータスカードばかり。

それに解約意思を伝えれば問題なく解約可能なので、こちらもあまり難しく考えないで大丈夫でしょう。

相手側から「ポイントが残っていることですし、もう少し使ってみませんか?」「来年の年会費を無料するので、もう1年、継続利用をお願いできませんでしょうか?」などといった説得が中心となります(提案に納得した際は継続利用すればOK)。

Q.解約すれば年会費は戻ってくるの?

ゴールドカードやプラチナカードの年会費は、残念ながら解約したとしても返金されることはありません。

たとえ1日しか使っていなくても返金は0円。まるまる1年分の年会費が取られてしまうことになるのでご注意ください。

  • 1日間だけ利用:1年分の年会費が必要
  • 10日間だけ利用:1年分の年会費が必要
  • 1ヶ月だけ利用:1年分の年会費が必要

そのため、クレジットカードを解約するのは次の年会費が発生する前がおすすめ。

だいたい11ヶ月くらい利用した後に解約すれば年会費をムダにすることなく活用できることでしょう。

ギリギリまで引っ張りすぎると、翌年の年会費が発生してしまう場合があるのでご注意ください。

年会費の発生タイミングはいつ?

尚、翌年分のクレジットカード年会費が発生するタイミングは、カード発行各社でバラバラ。

月末ギリギリまで使って解約しても年会費が発生しないカードもあれば、15日を過ぎると翌年の年会費が発生してしまうカードもあるので、年会費を発生させずに解約したい方は事前に「翌年の年会費はいつから発生するのか?(いつまでに解約をすれば翌年の年会費が発生しないのか?)」を確認しておくのが無難でしょう。

それでムダな年会費発生を抑えることが出来ます。

プリペイドカードのQ&A:

disposable collectible #1 - prepaid phone card

プリペイドカードに関連するよくある質問とその答えです。

Q.プリペイドカードとは?

プリペイドカードとはなにか…は、時代とともに少しずつ変化が生じてきている感じ。

1990年頃だとプリペイドカードといえば、テレホンカード、ハイウェイカード、オレンジカード、イオカードなどが主。

  • テレホンカード:公衆電話が使えるカード
  • ハイウェイカード:高速道路料金が払えるカード
  • オレンジカード:電車代が払えるカード
  • イオカード:電車代が払えるカード

これも事前にお金を払って使うタイプのカードなので、プリペイドカードで間違いありません。

事実、商品券やカード類を規定した「前払式証票の規制等に関する法律」がプリペイドカード法と呼ばれていたほどです。

現在ではリロードタイプが主:

では、現在におけるプリペイドカードとはなにか…というと、こちらは汎用型リロードタイプと呼ばれるタイプが主。

例をあげるとau PAY プリペイドカード、dカード プリペイド、Kyash Card、バンドルカード、JAL Global WALLET、ANA VISAプリペイドカード、ソフトバンクカード、楽天銀行プリペイドカードあたりの、繰り返しチャージ&利用ができるタイプのことです。

  • 従来のプリペイドカード:使い切りタイプが主
  • 現在のプリペイドカード:再入金可能なタイプが主

当サイト「BENRISTA」でも、汎用的なリロードタイプのプリペイドカードをプリペイドカードと解説しているのでご了承ください。

図書カード、Amazonギフト券、クオカード、Apple Gift Card、Google Playカード等もプリペイドカードですが、これらは総じて「ギフトカード」と呼ばれることが多い状況あり。プリペイドカードとは明確に線引されてる印象です。

Q.プリペイドカードとクレジットカードの違いは?

プリペイドカードとクレジットカードの違いは、前払いか後払いを考えらればわかりやすいかも。

プリペイドカードはその名の通り、「Pre-Paid(事前に入金された)」カードなので、先にお金を入金しないと利用することは出来ません。

それに対しクレジットカードは信用に基づいて後払いを許容してくれる支払手段(Credit=信用や後払いの意味)。

  • プリペイドカード:先払いとなる支払手段
  • クレジットカード:後払いとなる支払手段

今日、お店で1万円の支払いに使ったとしても請求されるのは30~60日後となります。

プリペイドカードとクレジットカードの違い:

参考までにプリペイドカード(VisaやMastercardといった国際ブランド付きのリロードタイプ)と、クレジットカードを比較した表を作ってみました。

比較項目 プリペイドカード クレジットカード
支払い方法 前払い 後払い
入手時の審査 基本はなし 必ずある
分割払い 使えない ほぼ使える
リボ払い 使えない ほぼ使える
ボーナス払い 使えない ほぼ使える
キャッシング 使えない ほぼ使える
発行対象 原則なし 原則18歳以上

他、プリペイドカードとクレジットカードの違いにはETCカードが作れない、水道光熱費などの固定費支払いに使えない、支払いで使えないお店が稀にあるなどの違いがあります。

Q.プリペイドカードの利用メリットは?

プリペイドカードの利用メリットは主に3つ。

  1. 審査不要で入手できる
  2. 紛失時の損失が限定的
  3. ポイントが貯まる

それぞれ解説していきます。

審査不要で入手できる:

プリペイドカードのメリット、1つ目は審査不要で誰でも入手できる点です。

厳密には年齢制限のあるプリペイドカードはありますが、基本的には中学生や高校生でも問題ありませんし、過去にクレジットカードの支払いで失敗してしまった「ブラックリスト掲載者」でもプリペイドカードの入手&利用が可能。

  • プリペイドカード:審査不要で誰でも入手可能
  • クレジットカード:審査を通過した人のみ入手可能

なんらかの理由があってクレジットカードが入手できない方に最適と言えます。

紛失時の損失が限定的:

プリペイドカードのメリット、2つ目は損失時の損失が限定的なこと。

これはプリペイドカードが事前入金した分しか支払いに使えない支払手段だから。たとえば1,000円しか入金していないプリペイドカードを紛失しても、損失は1,000円以上にならないので、安心して持ち歩くことができます。

  • 1,000円入金済み:失くしても損失は1,000円まで
  • 1万円入金済み:失くしても損失は1万円まで

よく財布を失くしてしまう方、クレジットカードはなんとなく怖いと思ってる方に最適でしょう。

ポイントが貯まる:

プリペイドカードのメリット3つ目はもう説明不要ですね、ショッピング等の支払いに応じてポイントが貯まる点です。

ポイント獲得効率の高いプリペイドカードなら100円利用あたり1円相当のポイントが貯まるので、プリペイドカードを使えば使うほど家計の節約に直結。

  • プリペイドカード:支払いに応じてポイント獲得
  • 現金払い:いくら払ってもポイント獲得なし

普段どおりに支払いするだけでポイントが溜まっていくこととなります。

Q.プリペイドカードのデメリットは?

プリペイドカードのデメリットは主に3つ。

  1. チャージや残高管理が面倒
  2. 紛失時の補償が乏しい
  3. 信用力の構築に繋がらない

それぞれ解説していきます。

チャージや残高管理が面倒:

プリペイドカード最大のデメリットは、事前に入金しておかないと利用できない点。

  • プリペイドカード:利用する前にチャージが必要
  • クレジットカード:そのまま支払いに利用可能

1万円の買い物なら事前に1万円以上を、5,000円の支払いなら事前に5,000円以上を…といったように、都度、入金してからじゃないと支払いに使えないのは不便かもしれません。

まぁ残高が一定以下になったら自動的に入金してくれるオートチャージ対応のプリペイドカードもありますが、クレジットカードよりも残高管理に時間がかかるのは間違いなし。

快適に利用するには定期的なメンテナンスと使いこなすための知識が必要となります。

紛失時の補償が乏しい:

プリペイドカードのデメリット、2つ目は紛失時の補償が乏しい点。

なかには紛失時の補償を一切しないプリペイドカードもごく一部に存在するので、クレジットカードのように落として不正利用されても安心なカードではありません。

  • 大手発行のもの:手厚い盗難補償がある場合も
  • 中堅発行のもの:盗難補償があって上限金額あり
  • 新興発行のもの:補償が一切ない場合も

大手発行のものを除き、補償があってもだいたい上限金額の設定ありです。

信用力の構築に繋がらない:

プリペイドカードのデメリット、3つ目はどんなに利用してもクレヒスの構築に繋がらない点(引用元はこちら)。

クレヒスについて

クレヒス(クレジットヒストリー)とは、クレジットカードやローンの利用履歴と、それに基づく信用情報のことです。クレヒスには、本人識別情報や契約内容情報、支払い状況の情報などが記録されます。

カード会社や金融機関は信用情報機関に加盟しており、信用情報機関には利用者ごとの情報が記録されています。記録されているクレジットカードの利用履歴や信用情報は、加盟しているカード会社や金融機関にも共有されるのです。

Visaやマスターカードのマーク付きゆえに、プリペイドカード利用でもクレヒスが構築されるんじゃないかと思ってしまうところ…ですが、年100回使っても、月100万円の支払いに使っても意味はありません。

  • クレジットカード:利用でクレヒスが構築される
  • プリペイドカード:利用してもクレヒスは作られない

クレヒスを作りたい方はその他の方法をお試しください。

Q.主要なプリペイドカードを教えて:

主要なプリペイドカード一覧は下記表を参考にどうぞ。

名称 公式 解説
au PAY プリペイドカード 公式 KDDIが発行しているプリペイドカード。共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」が貯まる特徴あり。
dカード プリペイド 公式 NTTドコモが発行しているプリペイドカード。その名の通り、共通ポイントサービス「dポイント」が貯まる。
JAL Global WALLET 公式 日本航空が発行しているプリペイドカード。利用でJALマイルが貯まるだけでなく、海外でのATM出金にも対応している。
Kyash Card 公式 ポイントが貯まりやすいプリペイドカードとして人気。不正利用対策にも積極的なので紛失が怖い方にもおすすめ。
VANDLE CARD(バンドル・カード) 公式 プリペイドカード発行に特化した企業による1枚。金欠時に後払いしたい方や、アプリで利用管理をしたい方向き。
ソフトバンクカード 公式 ソフトバンク発行のプリペイドカード。特徴らしい特徴があまりないので、ソフトバンクユーザー向けといったところ。
Visaプリペ 公式 満6才以上の小学生でも作れる三井住友カード株式会社のプリペイドカード。小さい頃からキャッシュレス決済に慣れ親しませたいなら。

ネットから申し込みすれば、自宅まで郵送で届けてくれるプリペイドカードもありますよ。上手に活用ください。

Q.決済時のMS、IC、CLを教えて:

クレジットカードのレシートを眺めている、時々、MS売上、IC売上、CL売上といった表記がされていることがあります。

これにどんな意味があるのか…は下記の通り。

  • MS:磁気ストライプ(Magnetic Stripe)
  • IC:4桁の暗証番号(ICチップ決済)
  • CL:タッチ決済(Contact Less)

わかりやすく説明すると、MS売上はクレジットカードやプリペイドカードを決済機にスライドさせて支払いした時、ICは4桁の暗証番号を入力して支払いした時、CLは決済機に近づけて支払いをした時のこと。

増加傾向にあるタッチ決済

増加傾向にあるタッチ決済

つまりどのように支払いをしたかで表示が変わるだけの話なので、私たち一般消費者はあまり考えなくて大丈夫となります。

電子マネーのQ&A:

Suica

Suica、WAON、nanaco、楽天Edyといった電子マネーに関連したよくある質問とその答えです。

Q.電子マネーとはなに?

電子マネーとはなにか…は、どこまで広く含めるかで定義が異なるもの。

ただ日本銀行が公式サイトで定義しているように、日本国内ではプリペイド方式の電子マネー=電子マネーと思って間違いないのかもしれません。

電子マネーとは何ですか?

「電子マネー」とは、一般に、利用する前にチャージを行うプリペイド方式の電子的な決済手段を指します。

利用者は、電子的なデータのやり取りを通じて、現金(貨幣や紙幣)と同じように、モノを買ったりサービスを受けたりすることができます。

代表的な電子マネーには、鉄道会社や小売流通企業が発行するものがあります。

これらに後払い方式のQUICPayとiDを加えたものを、業界内では電子マネーと呼びます(キャッシュレス業界の業界誌である「月間消費者信用」でもそのように区分している)。

広義には暗号通貨やデジタル通貨を含む:

では広義にはどうなのか?

こちらは電子マネーをそのまま英語にした「Electric Money(電子のお金)」を考えるとわかりやすいかもですね。

つまりデジタルで支払えるものすべてが電子マネーとなるので、ビットコインやイーサリアムといった暗号通貨や、デジタル人民元やeクローナといった中央銀行デジタル通貨も電子マネーの一種。

  • ビットコイン:暗号通貨
  • イーサリアム:暗号通貨
  • デジタル人民元:中央銀行デジタル通貨
  • eクローナ:中央銀行デジタル通貨

Amazonギフト券やApple Gift Cardなどのプリペイドカードも電子マネーに含まれるため、どれが電子マネーでどれがそうじゃないのかは文脈次第となります。

広義の意味は注意喚起で使われる:

実際、テレビや新聞などのマスメディアでも、詐欺事件発生時にはギフト券を電子マネーとして報道しているほど。

さらに下記引用部分は関東財務局から…ですが、公的機関でも電子マネーを広義の意味で利用中(引用元)。

電子マネーを悪用した詐欺にご注意ください!

インターネット有料サイトの利用料金未納などを騙った架空請求やサクラサイト等、詐欺行為の支払手段として電子マネーを悪用した被害が急増しています。

警視庁もまったく同じですね(引用元)。

事業者、法務省や裁判所などが「未納料金などの支払い」の名目で、コンビニエンスストアで、電子マネー(プリペイドカード)を購入させることは絶対にありません。

ほんとどちらかに定義を統一してほしいところです。

Q.プリペイド型と後払い型の電子マネーの違いは?:

電子マネーにも先払い型と後払い型が存在。

先払い型で有名なのはSuicaやnanacoですね。先に入金した金額分しか支払いに使えないので、プリペイド式の電子マネーなんて呼ばれたりもします。

当然、入金した金額以上の支払いには使うことが出来ません。

後払い型の代表格はQUICPayやiD:

後払いタイプの電子マネー代表格はQUICPayやiD。

  • プリペイド式の電子マネー:Suica、nanaco、楽天Edy、WAONなど
  • 後払い型の電子マネー:QUICPay、iD、PiTaPaなど

これらの電子マネーは使った分をまとめて後払いできるので、後払い型やポストペイ型の電子マネーと呼ばれたりします。

そしてその多くのがクレジットカードの利用限度額と連動する仕組み。残高を気にせず利用できるだけでなく、10万円以上の支払いにも使えるので非常に便利です。

Q.主要な電子マネーをざっくり教えて:

主要なプリペイド式の電子マネー&後払い型の電子マネーを表にまとめるとこんな感じ。

名称 公式 解説
QUICPay、QUICPay+ 公式 JCB系の電子マネー。主にクレジットカードと紐づくことによって、後払いが可能となっている。Apple PayやGoogle Payの登場によって利用者が急増した。
iD 公式 NTTドコモ系の電子マネー。主にクレジットカードと紐づくことによって、後払いが可能となっている。Apple PayやGoogle Payの登場によって利用者が急増した。
nanaco 公式 セブン&アイホールディングスのプリペイド式電子マネー。セブン-イレブンやイトーヨーカドーでお得に使えるのがその特徴。利用でnanacoポイントが貯まる。
楽天Edy 公式 楽天グループ系のプリペイド式電子マネー。近年ではあまり目立たないが、利用で楽天ポイントが貯まるため根強い人気がある。
WAON 公式 イオン系のプリペイド式電子マネー。イオンモールやミニストップ等でお得だが、それ以外ではやや使い勝手が悪い電子マネーとなっている。
交通系ICカードを兼ねた電子マネー一覧:

続いてSuicaやPASMOといった交通系ICカードを兼ねた電子マネー一覧です。

名称 公式 解説
Suica(スイカ) 公式 JR東日本の交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
PASMO(パスモ) 公式 東京近郊の私鉄各社や地下鉄でお得な交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
ICOCA(イコカ) 公式 JR西日本の交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
TOICA(トイカ) 公式 JR東海の交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
SUGOCA(スゴカ) 公式 JR九州の交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
Kitaca(キタカ) 公式 JR北海道の交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
nimoca(ニモカ) 公式 西日本旅客鉄道の子会社である株式会社ニモカなどが発行する交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
manaca(マナカ) 公式 愛知県のバスや鉄道で使える交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
はやかけん 公式 福岡市交通局(福岡市地下鉄)の交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で使えるようになった。
PiTaPa(ピタパ) 公式 主に大阪周辺の私鉄や地下鉄で使える交通系ICカード&電子マネー。交通系ICカードの相互利用開始により日本全国で運賃の支払いに使えるようになったが、事前チャージが必要な点は注意。

このほかにも地域に根ざしたエリア限定の電子マネーや、スーパーマーケット固有の電子マネーなどが無数に存在。

私でもそのすべてを把握するのはムリなくらいたくさんあります。

Q.Suicaって大阪や福岡で使えるの?

大阪や福岡でもSuicaは問題なく利用可能。

JR西日本やJR九州の電車に乗車することもできますし、コンビニやレストランでの利用もOK。

  • 電車:JR系や私鉄各社で利用可能
  • バス:JR系や私鉄各社で利用可能
  • 店舗:飲食店やコンビニで利用可能

まるで東京にいる感覚でSuicaが使えます。

Suicaは全国的に利用可能:

この背景には、Suicaが交通系ICカード全国相互利用サービスに対応しているため。

主要な交通系ICカードとSuicaは互換性あり

主要な交通系ICカードとSuicaは互換性あり

Suicaの全国相互利用サービスにより、首都圏のPASMOエリアのほか、JR北海道のKitacaエリア、名鉄、名古屋市交通局のmanacaエリア、JR東海のTOICAエリア、スルッとKANSAI協議会加盟社局のPiTaPaエリア、JR西日本のICOCAエリア、JR九州のSUGOCAエリア、西鉄等のnimocaエリア、福岡市交通局のはやかけんエリアの鉄道、バス、お店でご利用いただけます。

同様に札幌、仙台、名古屋、広島などでもSuica払いが使えるので、『出張や旅行先でSuicaが使えるか心配…』という方も安心ください。

Suica対応していない交通系ICカードも:

尚、そうはいってもすべての都道府県でSuicaが快適に使えるわけではありません。

一部のローカルの鉄道やバス路線では、その地域でしか流通していない交通系ICカードしか使えない場合もあるので、念のため、現金も一緒に持ち歩くのがおすすめ(例:沖縄県内の路線バスではOKICAしか使えないなど)。

  • 各地域のJR:Suicaが使える(JR四国を除く)
  • 大手私鉄:Suicaが使える
  • ローカル鉄道:未対応な場合も
  • 地方の路線バス:未対応な場合も

あくまでSuicaが使えるのは、前述の相互利用サービスに対応している交通系ICカードが使える地域のみですよ。

Q.交通系ICカードと電子マネーの違いは?

『自分はSuicaのことを電子マネーだと思ってたんだけど、友人はSuicaを交通系ICカードと呼んでました。どう違うのですか?』

これはまぁどちらでも正解。

そもそも交通系ICカードとは、電車やバスにそのまま乗車できる非接触型ICカードのことを指す言葉で、基本的には公共交通機関の乗車にしか利用することができません。

実際、広島鉄道などで使えるPASPY(パスピー)や、鹿児島市交通局のRapica(ラピカ)といった交通系ICカードは、運賃支払いには使えてもショッピングの支払いには利用不可。

コンビニ店頭でいくら使いたいと主張しても、支払い機能がついていないので使えないのです。

Suicaは買い物でも使える:

それに対してSuicaには、ご存知のようにショッピング機能が付帯。

コンビニや飲食店での支払いにSuica残高を使えるので、これらの機能がいわゆる「電子マネー」として認知されてる状況です(引用部分にあるようにSuicaは当初、純粋な交通系ICカードだったが2004年よりSuica電子マネーが開始された)。

  • 交通系ICカード:Suicaの中の運賃を払う機能
  • 電子マネー:Suicaの中のショッピング機能

Suicaを電子マネーとして利用するサービスは、2003年(平成15年)11月よりVIEW Suica会員限定でSuica電子マネーモニターを実施した結果、これが好評だったため、翌2004年(平成16年)3月22日より正式にSuicaショッピングサービス(後に、Suica電子マネーに改称)としてスタートした。

この電子マネーサービスについても、2013年(平成25年)3月23日の交通系ICカード全国相互利用サービス開始に伴い、PiTaPaを除く全国9種類のICカードが利用できる。

要はSuicaは交通系ICカードでもあり、電子マネーでもあるってこと。

どちらも間違いではないのです(厳密にいうと交通系ICカードも電子マネーの1種なので、よくわからない説明ではある)。

キャッシュレス決済の些細な疑問:

Fine Art vs. Documentary Photographs

本題からは少しズレる、キャッシュレス決済の些細な疑問もまとめてみました。

Q.業界関係者もクレカって言うの?

クレジットカードのことをクレカと略すのは一般的なのかどうか?

これはカード発行会社に勤務する業界関係者もクレカと省略しているので一般的と思って間違いありません。

年代を問わず、社員も普通にクレカと呼んでます。

カード発行会社が発行するのはクレカだけじゃない:

背景にはカード発行会社がクレジットカード以外にも、デビットカードやプリペイドカードといった種類のカードを発行していることがありそうな感じ。

要はシンプルに「カード」と省略してしまうとどのカードを指しているのかわからなくなってしまうので、クレカと略したほうが社内伝達しやすいメリットがあるのでしょう。

  • カードと略す:どのカードかわからない
  • クレカと略す:一発でわかる

みなさんも気軽に略してもらえればなと思います。

その他の略し方を教えて:

その他のキャッシュレス決済の略し方は下記の通り。

  • プリペイドカード:プリカ
  • デビットカード:デビット
  • Visaデビットカード:ブランドデビット
  • ETCパーソナルカード:パソカ
  • プロパーカード:プロパー
  • ゴールドカード:ゴールド
  • プラチナカード:プラチナ
  • ブラックカード:ブラック

まぁこの辺は「社内言語」によって異なってくるものなので、カード発行会社ごとに違いはあると思われます。ご了承ください。

Q.日本で一番カードを多く保有してる人は?

日本で一番クレジットカードを多く保有している人は、正確にはわかりませんが株式会社ポイ探の代表である菊地崇仁氏の可能性大。

彼は2023年時点で保有カード枚数100枚以上、年会費負担にして年160万円の支払いをしているとのことなので、彼以上にクレジットカードを持ってる人はそうはいないのではないでしょうか。

  • 保有枚数:100枚以上
  • 年会費負担:年160万円

果たして本当に管理できているのか、こちらが心配になるほどです。

主婦の中には特典目当てで保有してる人がいる:

ほかにもインターネット上の掲示板を見ると、主婦層が入会キャンペーン目当てでクレジットカードをたくさん保有している場合がありそうな感じ。

主に年会費無料のクレジットカードばかりとなりますが、50~60枚のクレジットカードを保有している人が少なくないことを考えると、探せば菊池さん超えのツワモノがいてもおかしくありません。

もしいるなら名乗り出てほしいな…と思うばかりです。

Q.小型クレジットカードってないの?

『クレジットカードってどれも同じような大きさばかりなんだけど、スマホケースに入れるのにはちょっと大きいんだよね。小さいサイズのものってないの?』

そんな疑問をお持ちの方はいるかもですが、クレジットカードのサイズは国際的な規格ISOで定められているもの(引用元)。

クレジットカードのサイズに採用されているのは、身分証明書カードの4つの形状を定めた国際規格「ISO/IEC7810」の「ID-1」「ID-2」「ID-3」「ID-000」のうち、「ID-1」が採用されています。

クレジットカードのサイズに使われている、国際規格「ID-1」は、縦53.98mm、横85.60mm、厚み0.76mmで、この縦と横の比率は、1:1.618の「黄金比」と呼ばれる比率に近くなっています。

それゆえに小型サイズのクレジットカードは存在しないので、探すだけムダとなります。

キーホルダー型の電子マネーは存在はする:

その点、国内で使える電子マネーには大きさの規定が存在しないので、キーホルダータイプの電子マネーはいくつか存在。

代表的なのはJCB系の電子マネーであるQUICPayですね。

こちらはコインサイズやキーホルダーサイズの電子マネーを発行した実績があるので、どうしても小型サイズのキャッシュレス決済手段が欲しい方はご検討ください。

JCBのQUICPayコイン

JCBのQUICPayコイン

QUICPayコインとは?

コンパクトなコイン(トークン)型のクイックペイなので、ランニング時にリストバンドに装着したり、コインケースに入れたりと、手軽に持ち運びができます。

財布や携帯電話にぶら下げれば、コンビニや飲食店でスムーズに支払い可能となります。

Q.覚えやすいカード番号に変更できるの?

『16桁のクレジットカード番号を覚えるのが面倒なので、好きな番号に変更したい。こういうのって対応可能なの?』

そんな疑問をお持ちの方もいるかもですが、カード番号には固有の法則が備わっているため自由に変更は不可能。

  • 最初の6桁:発行者識別番号
  • 真ん中の9桁:会員口座番号
  • 最後の1桁:チェックディジット

どのカード発行会社でも対応できないので、諦めるほかありません。

桁数の変更もできない:

同様にダイナースクラブカードは14桁だと使いにくいので16桁に変更したいとか、アメリカン・エキスプレス・カードの15桁は中途半端なので1つ番号を足したい…といった変更も不可能。

  • ダイナースクラブ:桁数は変えられない
  • アメックス:桁数は変えられない

桁数は国際ブランドごとに設定されているものなので、いくら希望しても変更することは出来ません。ご了承ください。

Q.カード名義はニックネーム等に変更できる?

クレジットカードの名義をペンネームやハンドルネームといった仮名に変更できるかどうか…というと、これは基本的に不可能。

  • ニックネーム:設定不可能
  • ペンネーム:設定不可能
  • ハンドルネーム:設定不可能
  • 芸名:設定不可能
  • 政治家の通称:設定不可能

本名での利用が原則となるので、超有名な芸能人であっても芸名への変更はできません(特例で許可しているカード会社はあるかもしれない)。

バーチャルカードなら設定可能な場合も:

但し、ネット決済でのみ使える楽天バーチャルプリペイドカードなどのバーチャルカードでは、カード名義を自由に設定できる場合あり(引用元はこちら)。

ニックネームなど自由に登録・変更可能

それゆえ、ネット通販や個人輸入などで自分の実名を出したくない方は、バーチャルカードを上手に活用して支払いをすると良いかもしれません。

万が一、カード番号&有効期限等の個人情報が流出したとしても、使い捨てのバーチャルカードなら即利用停止にできますよ。

キャッシングのQ&A:

Loan

キャッシング、カードローン、消費者金融に関連したよくある質問とその答えです。

Q.消費者金融とサラ金は違うの?

消費者金融とサラ金の違いはありません。

もともとサラ金と呼ばれていたものが消費者金融に変化しただけに過ぎないので、意味はどちらも同じ言葉となります。

  • 1980年頃まで:サラリーマン金融(サラ金)
  • 1990年頃から:消費者金融

もはやサラ金と呼ぶ人は中高年以上&少数派です。

消費者金融のイメージアップがその背景:

ではなぜサラ金から消費者金融に呼び名が変わったのかというと、これは過酷な取り立てによってサラ金の印象が非常に悪くなってしまったから(引用元はこちら)。

1970年代後半から返済に苦しんで家出・自殺を図る顧客が増えつつあったが、それでもサラ金はあえて過酷な回収を続け、従業員の間には顧客の自殺を歓迎する雰囲気さえ存在した。仮に顧客が自殺しても、団信によって保険金を受け取ることができれば、結果的に回収ノルマが軽減されるからである。

こうした野放図な融資規模の拡大と強引な債権回収は、当然ながら社会的に問題視され、大蔵省をはじめとする行政も規制に重い腰を上げた。1983年に貸金業規制法が制定されると、銀行も融資を絞り、一時は業界第2位のプロミスさえ破綻寸前にまで追い込まれるほどの「冬の時代」が続いた。

週刊誌やテレビなどでもサラ金の取り立てが問題視され、業界全体の印象が著しく悪化してしまったのです。

それゆえ、サラ金は消費者金融に衣替えすることでイメージの改善に着手。

現在では法律も整えられ、「金を返せないなら臓器を売れ!」といった違法な取り立てはなくなりました。

街金と消費者金融の違いは?

ちなみに。

サラ金と類似した言葉に「街金(まちきん)」というものがありますが、こちらはその地域に根ざした小規模な消費者金融を指す言葉。

広義には大手消費者金融を含む場合もありますが、だいたいは大手消費者金融や銀行カードローンなどを除く、テレビCMでは聞いたこともないような小規模貸金業者を指す場合が多いです。

  • 大手消費者金融…全国展開をしてる大企業
  • 街金業者…地元密着の小規模企業

さらにいうと街金はかなりグレー。

中には良心的な貸金業者もいるかとは思いますが、違法な貸し付けや取り立てを行う業者も少なくないため、利用する際はご注意いただければなと思います。

大手消費者金融からお金を借りられないほどお金に困っている方は、借金を増やしてしまう前にこちらの記事をお読みください。

Q.サービサーとはどんな会社なの?

サービサーとは銀行や消費者金融に代わってお金の取り立てをする専門企業のこと(読んでもよくわからないかと思いますがコトバンクより引用)。

債権の回収を専門に行う業者。金融機関やノンバンクからの委託を受ける。1999年に施行された「サービサー法」で一般企業に解放された。

それまで債権の回収は、弁護士法の規定で弁護士にしか認められていなかった。

一般的なサービサーは、金融機関が抱える不良債権の担保物件を買い取り・売却することで利益を上げる。米国での不良債権回収の中心的役割を果たしているのがサービサーだ。

設けの仕組みはシンプルで、たとえば消費者金融がAさんに100万円を貸したけれども返済してもらえない…という時に、サービサーは「100万円を回収する権利」を格安で購入。

その後は消費者金融に代わってAさんから100万円の回収を試みる…といった流れです。それぞれのメリット&デメリットを書くとこんな感じ。

  • 消費者金融:
    Aさんが100万円を返してくれない。取り立てるのも大変なのでサービサーに15万円で取り立てる権利を売却しよう(取り立てできない状態が続くと不良債権となって困る)。
  • サービサー:
    消費者金融から100万円返済の権利を15万円で買い取り、その後、Aさんから100万円を回収できれば差し引き85万円の利益になるぞ。うちの取り立て部隊なら満額は無理でも30万円くらいならきっと回収できる。

その他、銀行や消費者金融から委託を受けて回収業務を行うだけのサービサーや、買い取った債権(お金を取り立てる権利のこと)をそのまま別の業者に売却して利ざやを稼ぐサービサーも存在します。

サービサーの取り立ては怖い:

このようにサービサーはお金の回収業務を専門に請け負う企業なので、その取り立ては銀行や消費者金融よりも厳しめ。

それゆえ、債権がサービサーに移譲された後は取り立てが激しくなったり、司法の場で話し合いが持たれることとなります。

  • 銀行の取り立て:厳しい
  • 消費者金融の取り立て:厳しい
  • サービサーの取り立て:さらに厳しい&差し押さえや民事訴訟へ

あらかじめご注意ください。

法律を遵守している企業の取り立てには限度がある:

サービサーによる取り立ては怖い…といっても、臓器を売れだの東京湾に沈めるだのといった脅迫や暴力があるわけではありません。

なぜならサービサーも日本国の法律を守ってる企業だから。

危害を加えれば警察に掴まりますし、ドアを蹴ったりペンキでいたずら書きをすれば器物破損となるだけなので、違法にならない範囲での取り立てをしてくるだけとなります。

  • ドアを蹴る:器物破損
  • ペンキで落書き:器物破損
  • 暴力:傷害罪
  • 臓器を売れ:脅迫罪
  • 東京湾に沈める:脅迫罪

反面、ヤミ金業者はそもそも法律を守っていない違法業者。

存在そのものが違法なので、脅迫や暴力による取り立てだって充分にありえます。

絶対に利用しないよう、お気をつけください(現時点でヤミ金からお金を借りなくちゃいけないくらい困ってる方はこちらの記事を参照ください)。

他ページへの誘導Q&A:

Go Straight

専門的な他ページへ誘導するためのQ&Aです。これらの内容についてもっと詳しく知りたい方はそれぞれの解説ページを参照ください。

Q.VisaやMastercardについて教えて:

VisaカードやMastercardといった国際ブランドに関連する疑問の解消は、下記ページを参考にどうぞ。

国際ブランドごとの特徴&比較や、海外利用時の利便性などを解説。理解しておくとクレジットカード申請時の国際ブランド選びに役立ちます。

Q.ゴールドカードについて教えて:

ゴールドカードに対する疑問解消は下記記事を参考に。

ゴールドカードの基礎知識から最新の審査基準までをわかりやすく解説中。

いつかはゴールドカードを持ちたいと思ってる方はご覧ください。専門家おすすめのゴールドカードもあわせて紹介中です。

Q.プラチナカードについて教えて:

プラチナカードに関する疑問解消は下記記事参照。

ゴールドカードと比べてプラチナカードはどう違うのか、入手するにはどうすればいいのかを紹介しています。

基礎知識や審査難易度を詳しく知りたい方はどうぞ。

Q.ブラックカードについて教えて:

ブラックカードの世界を知りたい方は下記記事を参考に。

最高峰のブラックカードとして有名なアメックスのセンチュリオンカード紹介や、ブラックカードを持つとどんなことが出来るのかの事例を紹介中です。

Q.お金の返済が出来ないんだけど:

カードローンや消費者金融の返済に行き詰まってしまった時は、下記ページをお読みください。

お金を返済するアイデアだけでなく、自己破産や任意整理といった債務整理もわかりやすく解説。

そろそろ借金の返済が行き詰まりそうだ…と途方に暮れている方は、事前にしっかり知識を付けておくのがおすすめです。

Q.どうやら不正利用されてしまったみたい:

キャッシュレス決済周りの関連犯罪を知りたい方や、すでに不正利用されてしまった方は下記ページを参考に。

フィッシング詐欺、スキミング詐欺、振り込め詐欺、クレジットマスターなどなど、あらかじめ関連犯罪を認知しておくと不正利用されにくくなりますよ。

身を守るために必要なのはいつの時代も知識です。

Q.カード発行会社やキャッシング業者を知りたい:

クレジットカード発行会社やキャッシング業者にはどんなところがあるのか…を知りたい方は下記記事も参考に。

それぞれ国内の主要企業を紹介中なので、サービス利用先を迷ったらこちらもご覧ください。自分に適した利用先や、どこが業界大手なのかがわかります。

Q.キャッシュレス業者の儲けの仕組みを教えて:

クレジットカードやQRカード決済を発行&管理しているキャッシュレス決済業者が、どのように儲けているのかを知りたい方は下記記事をお読みください。

ビジネスモデルの解説や、儲けるための戦略などをわかりやすく解説しています。

BENRISTAについて詳しく知りたい方は:

当サイト「BENRISTA(ベンリスタ)」について詳しく知りたい方は会社概要のページを参照ください。

会社沿革ではBENRISTA創業からの流れ、経営理念のページではサイト運営に込めた志を解説中。

また、サイト運営によって得られた収益の一部は、被災地支援や貧困対策等の社会貢献活動に回しています(実施済みの社会貢献活動一覧はこちら)。

もっとお金の勉強をしよう:

Money

この他にもお金に関する疑問を見つけ次第、どんどんこの記事を追記予定。

お金に詳しくなればお金に困りにくい状況を作れるので、生活をラクにしたいと思う方は是非、定期的に読みに来てください。

  • お金に強くなる:お金が溜まりやすくなる
  • お金に弱いまま:お金がなかなか貯まらない

読めば読むほどお金の知識がつくこと間違いなしです(書籍や業界誌で知識をつけたい方はこちらの記事も参照)。

最終更新日:2023年11月3日

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