全国信用情報センター連合会は、33の個人信用情報センターが加盟するネットワーク型の組織だったが、その信用情報交換業務は、2009年4月1日をもって株式会社日本信用情報機構(旧社名:株式会社テラネット)が承継した。
消費者金融系の借入履歴はこの全情連に掲載される:
信用情報交換業務を行う連合体:
全国信用情報センター連合会は、他の個人信用情報機関とは異なり、自らが情報を運営・管理しているわけではなく、個人情報を取り扱う33の情報センターの情報を共有するための組織として一般に、「全情連」「FCBJ」などの略称で呼ばれていた。
33の各情報センターは、キャッシング会社や商工ローン会社などがそれぞれ共同で出資・設立したもの。全国信用情報センター連合会は、スターネットシステムというネットワーク網でそれらの情報を共有し、信用情報交換業務を行っていた。
全情連で取り扱っている情報は他の信用情報機関よりも信用度が高く、詳細情報がほぼリアルタイムで反映されていたのが特徴。当初はキャッシング専業の会社しか加盟することができなかったが、のちには信販系や銀行系も加盟することができるようになっていた。
日本信用情報機構が業務を継承:
2009年4月1日に「全国信用情報センター連合会加盟の33情報センターの信用情報事業は株式会社日本信用情報機構(旧株式会社テラネット)に継承され、今に至っている。
ちなみに、2016年現在の日本の個人信用情報機関は以下の3つとなっている。
3つの個人信用情報機関:
個人信用情報機関 | 特徴 |
---|---|
CIC(シーアイシー) |
クレジット会社の共同出資により設立された個人信用情報機関で、クレジットカード会社が最も多く加盟している。 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 主に消費者金融系のクレジット会社が加盟。(合併により、旧CCB、旧テラネット、旧全情連の流れを組む)。 |
一般社団法人 全国銀行個人信用情報センター(全銀協) |
銀行系のクレジットカード会社が加盟している他、外資系の一部の会社も登録。 |