ターゲットマーケティング: マーケティング活動の対象となる顧客母集団を、絞りこむこと。
マーケティング手法の一つで、事前に一定条件の下に、対象を絞り、狙いを定めたマーケティングのことを指します。
セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニング
現在の市場は急激に変化しています。そのため市場の多様なニーズに対応するために、年齢・性別・地域・職業・家族構成などのデモグラフィック要因(人口統計学的属性)とともに、趣味や嗜好などのサイコグラフィック要因(心理的特性)といったある種の条件付によって、市場全体を細かく分類し、その中で自社の商品やサービスに応じてターゲットを絞り込むことが必要です。さらには、細かく分類した市場において、自社の製品やサービスをその特有のニーズに適合させるように配慮することが必要です。このプロセスのうち、市場を分類することを「セグメンテーション(市場細分化)」、ターゲットを絞り込むことを「ターゲッティング(選択)」、ニーズに適合させることを「ポジショニング」と呼びます。
ターゲットマーケティングはリストが重要
具体的には、「赤ちゃんのいるファミリー向け」とターゲットを絞り、彼らの購買パターンや嗜好を理解し、広告やプロモーション活動を行っていきます。ターゲットマーケティングでは、これらの対象にしっかりとコミュニケーションをとることが重要なため、見込み客や既存客の名前や住所、連絡先といったリストを確保することが重要です。そのため、雑誌やカタログ、クレジットカード会社などの外部情報源からリストを借りたり、自社のマーケティングによって情報収集したデータベースを作る必要が出てきます。
別称としてダイレクトマーケティングという語も使われるが、対象の顧客母集団に直接的にアピールするマーケティングの意であり、ターゲットマーケティングと同じ意味を持ちます。