チャージバック: クレジットカード会社と、加盟店との間の関係で使われる言葉で、加盟店側に不備があったと思われる売り上げを、カード会社が取り消しにすること。
クレジット決済における「代金の強制差し戻し」を意味する言葉がチャージバックです。
クレジットカード会社が加盟店から、取引データの提供を受けた後に、取引内容が不当と判断された場合、異議を申し立て既に支払った代金を加盟店から取り戻す手続きをすることができます。
不正請求は国際クレジットカード会社が調査
具体的な流れとして、利用者にクレジットカード明細が送付され、不正請求などがクレームとして申告された場合に、クレジットカード会社は国際クレジットカード会社へ問題を請求します。その後、国際クレジットカード会社が問題の取引について調査を実施し、不正請求であれば支払い済みのカード利用代金を会員の口座に戻すように加盟店に請求をします。この一連の流れがチャージバックです。
チャージバックは国際クレジットカードのトラブル処理の基本
このチャージバック制度は国際クレジットカードのトラブル処理の基本とも言えます。1994年にOECDが行った「消費者のための世界市場会議」から世界的な統一を行おうと取り組まれています。国内では、最近ではCAT端末により、ほぼ自動的にオーソリゼーションが行われていますので、不正な利用というのはほぼ防がれていますが、海外やCAT端末がないお店などでは請求金額が間違っている可能性もあります。利用者側も注意をして、不審な請求があった場合にはカード会社に報告することでこのチャージバックの処理をしてもらえる可能性がありますので、制度のことを知っておくことは非常に重要です。