ポイント1楽天ビジネスカードの特徴
楽天ビジネスカードは、個人用カードである楽天プレミアムカードの追加カードとして、会社経営者や個人事業主に発行されるユニークな仕組みのビジネスカードだ。
カード利用ポイントも一元化して貯まるようになっているなど、2枚セットで利用することで大きなメリットを発揮するビジネスカードになっている。
ポイント2楽天ビジネスカードの利点
明細や引き落とし口座を別々にして、公私を区別
楽天ビジネスカードは、楽天プレミアムカード(楽天カードの上位カード・他社のゴールドカードに該当)の追加カードとして発行されるビジネス専用カード。
楽天プレミアムカード利用分は個人口座から、楽天ビジネスカード利用分の引き落としは法人名義の口座(個人事業主の場合は個人口座)から引き落とされる。利用明細も別々に発行されるので、ビジネスカードを発行することで、公私の利用を明確に分けて管理することができるようになる。
法人利用分のポイントも個人に貯まる
楽天ビジネスカードを利用すると、個人カードと同じ楽天ポイントが貯まる。付与や利用の条件も同じで、100円の利用につき1ポイント(還元率1%)が付与され、貯まったポイントは1ポイント=1円として、楽天市場、楽天ブックス、楽天トラベルなどで利用できる。
特徴的なのは、楽天ビジネスカード利用分のポイントも楽天プレミアムカードの楽天ポイント口座(個人用)へ貯まるようになっていること。つまり、会社の経費の支払いに対して付与されるポイントも個人用として貯まるということになり、合算して効率よく利用できる。1ポイントから利用できる楽天ポイントは使いやすさも抜群で、ムダになることもない。
これをメリットと言うべきかどうかはやや迷うところではあるが、事業の経費の支払いでポイントを貯めて、貯まったポイントは個人用として利用できるわけで、経営者にとってはうれしい仕組みともいえそうだ。もちろん、貯めたポイントを使って楽天市場で事業用の備品を買ったり、楽天トラベルを利用して出張の宿泊費にあてたりすることも可能だろう。
ポイント3楽天ビジネスカードの注意点
ビジネスカード単体では魅力薄
先にも書いたように、楽天ビジネスカードは、楽天カードの個人向けゴールドカードである楽天プレミアムカードを持つ経営者、個人事業主に、ビジネス専用カードとして追加で発行されるもの。ビジネスカード単体では発行できない。
そのため、楽天プレミアムカードを持っていない場合、ビジネスカードと同時に個人用の楽天プレミアムカードを申し込む必要がある。
楽天ビジネスカードはあくまで追加カードという位置づけのため、ビジネスカードとしてはそれほど大きな特徴はなく、親カードである楽天プレミアムカードとセットで使う場合に魅力が出てくるカード。ビジネスカードとしての機能をメインに求める方にはあまりおすすめできない。
国際ブランドは選べず、年会費も2枚分
楽天プレミアムカードはVisa、マスターカード、JCB、アメックスの4つから国際ブランドを選択できるが、追加カードのビジネスカードはVisaだけになっている。
また、楽天ビジネスカード単体の年会費は2,200円(税込)だが、個人用の楽天プレミアムカード年会費11,000円(税込)も同時に持つことになるので、実質合計13,200円(税込)の年会費が必要になる。法人カードをできる限り安く作りたいという方にはあまり向かない。
年会費が控えめのカードを探しているのであれば、法人カード徹底比較!個人事業主や中小企業経営者にを参考にしてほしい。
ETCカードの発行は無制限。ただし2枚目以降は年会費が必要
楽天ビジネスカードではETCカードを1枚無料で発行でき、さらに枚数が欲しい場合は、2枚目以降550円(税込)の年会費を支払えば何枚でも発行可能になっている。
ただし、発行枚数分の年会費がかかるので、企業としてETCカードを複数枚発行する必要があるときは、年会費無料で無制限にETCカード発行できるビジネスカードを選んだ方がお得だと言える。
ポイント4楽天ビジネスカードのその他情報
プライオリティ・パスのプレステージ会員資格が付帯
これは、楽天ビジネスカードではなく楽天プレミアムカードの付帯サービスとなるが、プライオリティ・パスのプレステージ会員資格が付いている。
プライオリティ・パスとは、世界148カ国以上、600以上の都市・地域で1,300ヵ所以上の空港ラウンジが利用できる会員制サービスで、航空会社や搭乗クラスに関係なく、世界中の空港で提携ラウンジを利用することができる。
1年に何回でも無料でラウンジを利用することができる最上級のプレステージ会員になるには、通常なら429USドルもの会費が必要だが、楽天プレミアムカードにはその資格が付帯している。海外への出張がある方にはとても魅力的な特典だと言え、これだけでも十分に年会費分の元を取ることができるだろう(ただし、同伴者は、1人1回の利用ごとに3,000円(税別)の都度料金がかかるので、注意してほしい)。
もちろん、楽天プレミアムカードとしての国内空港ラウンジ無料利用サービスも付帯している。
その他、楽天プレミアムカードに付帯する特典
その他、保険関係では、補償額最高5,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯。
ただし、これらの基本的な付帯サービスは楽天プレミアムカードに付帯するかたちになっており、楽天ビジネスカードに付帯するのはショッピング保険、ネット不正あんしん制度、商品未着あんしん制度など、カード利用にかかわる保険のみとなっている。空港ラウンジの利用時なども、楽天ビジネスカードの提示だけではサービスは受けられないので注意が必要だ。
ポイント5楽天ビジネスカードまとめ
個人用カードの付加カードとしてビジネス用カードが発行され、個人利用分と法人利用分で決済口座を分けられるのはとても便利!楽天をよく利用する法人代表者や個人事業主の方にはおすすめのカードだと言える。法人利用分も個人のポイントとして貯まるというしくみも、実利性があり、なかなかユニークだ。
2枚合わせて13,200円(税込)という低めの年会費でありながら、プライオリティ・パスに無料登録できるのも魅力で、海外出張が多い方にはメリット大。ただし単体では発行できないので、あくまでも2枚セットで判断して欲しい。