
クレジットカードを使い始めると、ポイントが貯まってくる。
「貯まったポイントを何に使おうかな」と考えるのはとても楽しいことだ。
クレジットカード会社が提供しているポイントプログラムの交換商品を見てみたものの「たくさんありすぎて何と交換していいのかわからない」こともあるかもしれない(実際に筆者もそうだった)。
この記事では『クレジットカードポイントは何と交換すると一番効率がいいのか?』を徹底的にまとめた。
いつもポイント交換時に迷ってしまう方は、ぜひ参考にしてほしい。
このページの目次
クレジットカードポイントのお得な交換方法とは?
1.商品との交換は損!
お金の価値が明確なものへの交換がオススメ

みなさんは貯まったクレジットカードのポイントを、どのように使っているだろうか。
クレジットカードの貯まったポイントは何と交換するのが一番効率的かよく考えて使っているだろうか。
ポイントを貯めることには熱心なものの、ポイントを使う時には意外と安易に考えている人も多いかもしれない。
ポイントの価値は、「何に使うか」で変わってくる。
何と交換するかによって、ポイントの価値は大きく変わるので以下の表を参考にしてほしい。
クレジットカードポイントの交換商品別の違い
交換商品の種類 | お得度 | 解説 |
---|---|---|
キッチン用品・家庭用品 | × | 包丁やまな板、鍋などのキッチン用品や健康グッズなどと交換するのは基本的に割に合わない。自分で探して買ったほうが安く買える |
家電製品 | × | 掃除機・テレビなど家電製品とポイント交換するのも上と同じく損 |
ホテル宿泊券 | △ | クレジットカード会社と提携しているホテルなどの宿泊券もやや損をする(ただし特別プランなどもあるので個別に判断したい) |
期間限定商品 | △ | 期間限定でポイント数の割引がある商品だとしても割に合わない場合が多い |
キャッシュバック | △ | キャッシュバックはユーザーは手間いらずで便利だが損するケースもある(個別にレートを計算して判断したい) |
商品券やギフトカード | ◯ | 図書カードやVisaギフトカードなどとの交換は概ねお得な傾向(ただしレートを計算したうえで交換アイテムには注意したい) |
ポイント交換 | ◯ | 楽天ポイントやTポイント、さまざまな電子マネーポイントなどへのポイント交換はお得な場合が多い。ただ交換先によって損をする場合もあるので要注意 |
年会費に充当 | ◯ | クレジットカードの年会費を無料にできるプランはお得な場合が多い |
結論から先にいえば、上の表を見ていただいてわかるとおり。
商品券や共通ポイントへの交換・ポイントを代金支払いにあてるなど、いわばお金の価値がはっきりしたものへの交換をオススメする。
クレジットカード会社がいくらで仕入れたのかわからない商品などのアイテムと交換するよりも価値が明確だからだ。
検証:商品とポイント交換すると効率が悪い
こう書いてもまだ「それって本当なの?」と懐疑的な方のために、試しに三井住友カードのポイントプログラム「Vポイント」で貯めた7,000ポイントと交換できるアイテムを比較してみた。
同じ7,000ポイントの商品でもこんなに差がある。
ポイントを商品に交換することの効率の悪さがわかるはずだ。
事例:Vポイント7,000ポイントで交換できる商品(2021年1月現在)
7,000ポイントで交換できる商品 | 価値 | 利用方法 |
---|---|---|
楽天ポイント (1ポイント→0.7ポイント) |
4,900円 | 楽天市場などで4,900円分の買い物ができる |
dポイント (1ポイント→1ポイント) |
7,000円 | 貯めたポイントを、そのままdポイント7,000円分に変更することが可能。 |
電子マネーiDにキャッシュバック | 7,000円 | 電子マネーiDで7,000円分の買い物ができる |
日立 コードレススチームアイロン | 3,100円程度 | 商品として受け取る(通販サイトで実勢価格3,100円程度から購入可能・2021年1月現在調べ) |
ここまで書いても「たまたまじゃない? 本当に商品と交換するのは損?」と疑い深い方もいると思う。
そこでJCBカードの利用で貯めたOki Dokiポイント1,000ポイント前後で交換できる商品も表にしてみた(JCBホームページの情報による)。
事例:OkiDokiポイント1,000ポイント前後で交換できる商品(2021年1月現在)
1,000ポイントで交換できる商品 | 価値 | 解説 |
---|---|---|
nanacoポイント (1ポイント→5ポイント) |
5,000円 | セブン-イレブンやイトーヨーカドーなどでで5,000円分として利用できる |
楽天ポイント (1ポイント→3ポイント) |
3,000円 | 楽天市場などで3,000円分として利用できる |
JCBギフトカード・5,000円分 | 5,000円 | 5,000円分の買い物がデパートやスーパーでできる(ただし、送料分の50ポイントが必要) |
サントリー ザ・プレミアム・モルツ350ml×12缶セット |
約3,300円前後 |
980ポイントの交換で、商品として受け取る(通販サイトなどで実勢価格約3,300円前後で購入可能・2021年1月現在調べ) |
商品アイテムとポイントを交換することの割の合わなさがわかるだろう。
ほかのポイントや商品券と交換したほうが損をしないことは明白だ。
不定期な開催ではあるものの、nanacoポイント交換が通常よりアップするキャンペーンもある。
公式サイトやクレジットカード会社からのメールなど最新情報にしっかりアンテナを張っておけば、かなりお得に交換できる。
それほどクレジットカードを多く使わない方には、ちょっとしたポイントもムダなく活用できる賢い活用方法のひとつだろう。
結論:ほかでは手に入らないアイテムなどを除いて商品との交換は損
たとえば会員限定のオリジナルグッズなどほかでは手に入らないレアなアイテムならともかく(それがほしい人がどれだけいるかも疑問だが)、一般に売られているアイテムとポイントを交換するのは損だとおわかりいただけたはずだ。
どうしても一般アイテムがほしければ商品券やポイントに換えてから購入するのがお得
一般に売られているアイテムが本当にほしかったとしても、商品券やネット通販で使える共通ポイントなどに交換してから購入したほうがお得だ。
楽天ポイントやTポイントに交換すれば楽天市場やYahoo!ショッピングでの支払いに利用できるので、ほとんどのアイテムをお得に購入できる。
クレジットカードで貯めたポイントは
商品券か他社のポイントなど
価値が明確なものと交換しよう!
2.商品券と交換する場合の注意点
商品券も種類によって交換率が異なる

クレジットカード会社によっては、まったく同額の価値を持つ商品券でも交換に必要なポイント数が異なる場合がある。
たとえば、Oki Dokiポイントは、
・JCBギフト券5,000円分 ← 1,050ポイントが必要
・スターバックスカード5,000円分 ← 1,400ポイントで交換
といった具合だ。
スターバックスカードを選べば1ポイントあたりの価値は約3.8円だが、JCBギフト券を選んだ場合1ポイントあたりの価値は約4.8円。
同じ金銭価値を持った商品券でも交換ポイントが異なる場合があるので、必ず1ポイントあたりの価値を確認して少しでもお得なものを選ぶようにオススメする。
同じ商品券なのに交換レートが異なる場合もある
同じ商品券で交換ポイントのレートが異なるケースもある。
すべてのクレジットカード会社がそうではないが、基本的にポイントを貯めれば貯めるほど交換比率がよくなる傾向にある。
すぐに商品券に交換しなくてもいい場合にはじっくりとポイントを貯めてみるのもいいだろう(ポイントの失効には注意)。
電子マネーやほかのポイントとの交換の場合も同じで、交換レートには差があるのでしっかり計算しておきたい。
自分が日ごろよく使うポイントかどうか使いやすさも含めて総合的に考えてみよう。
3.ポイントをムダなく活用するために
ポイントはクレジットカード会社の販促手段だと認識する

クレジットカード会社にしてみれば、会員にできる限り多くのポイントを集めてもらうことはたくさんクレジットカードを利用してもらうための販促活動だといえる。
つまり自社の利益につながっているわけだ。
各社競って「インセンティブ」であるポイントを用意して利用者にどんどんクレジットカードを使ってもらおうとしているわけなので、私たちユーザーとしてはしっかり利用させてもらおうではないか。
ポイント交換の条件は変わる場合もある
クレジットカードのポイント制度は変更されることを頭に入れておこう。
ポイントプログラムとはつまり手数料収入の一部を還元する会員へのサービスだ。
競争激化で手数料率が下がったり会員のカード利用が減ってしまえば、クレジットカード会社は大盤振る舞いもできず還元するポイントをケチらざるを得なくなるのは自明の理。
ポイント還元が実際に低下(改悪)されたケースは、過去にも少なくない。
ポイントプログラムには変更が伴う可能性が充分あることを頭に入れておこう。
期限付きのポイントの場合なら、うっかり失効させてしまうことが一番もったいない。
人によって考え方にも差があるが、日頃利用している電子マネーや共通ポイントなどに早めに交換してどんどん使っていくのが最もムダのない方法だ。
お得さももちろん重要だが、まずムダにしないことが大切である。
自分なりのベストなポイント交換方法を考えよう。
クレジットカードのポイントについてもっと知識を深めたい方は、以下にいろいろな情報を集めているのでぜひ目を通してみてほしい。