一般的には、クレジットカードの利用明細書の送付で手数料を取られる…などということはないが、稀に利用明細書を発行&郵送するためには、別途費用がかかるクレジットカードが存在する。1回あたりの費用はそれほどではないが、毎月クレジットカードを利用している場合、年間で考えると結構な出費になることも多い(クレジットカード利用明細書の解説はこちら)。そこで、今回はそんな利用明細書の発行手数料についてまとめてみたいと思う。
クレジットカード利明細書の発行手数料について:
その仕組みさえ理解してしまえば、払わなくても済む金額。1円たりともムダな負担を減らしたいという方はぜひ、じっくりと読んてみて欲しい。
利用明細書の発行手数料とは?
利用明細書の発行手数料(もしくは郵送手数料)とは、クレジットカード会社が会員に送る利用明細書にかかる発行や郵送の費用を、利用者に負担させるというもの。ほとんどのクレジットカードでは、このような手数料を請求してくることはないのだが、年会費無料のクレジットカードのなかにはできる限りカード会社側の負担を減らそうとこの費用を請求してくるところがある。例えば、郵送代として82円がかかる楽天カードなどが該当する。
なぜこの費用がかかるのか?
なぜこのような手数料がかかるのかというと、理由は単純。クレジットカード会社としてみればあなたに利用明細書を発行し、郵送するためにはそれだけの費用がかかるためだ。単純に一番小さい形の封筒で利用明細書を送るとしても、80円の郵送代と利用明細書の印刷や封入作業などのコストがかかる。それらの費用を負担してもらって、少しでも経費を減らそうとしているのだ。
利用明細書の発行手数料を請求できる土壌もある:
また、背景として、最近ではWEB明細書というかたちで、くカード利用者にインターネットを通じて利用明細書を見せるサービスが普及してきているため、クレジットカード会社としては発行費用や郵送費用がかからないそちらのサービスを使ってもらいたいという事情がある。そのため、WEB明細を基本サービスとし、郵送の場合はオプションサービスとし手数料が必要…というかたちにするケースが出てきているわけだ。
また、近年のエコブームにより、「紙の利用明細証を発行するのはエコじゃない!」という流れも、利用者にネット明細書の利用を勧めやすくしているといえるだろう。『紙を消費せず、地球環境にやさしいペーパーレス』といった勧誘文句を目にした方も、きっと多いと思うが、実はカード会社のコスト削減の一だったりもする。
利用明細書の発行手数料はネット明細を使えば取られない:
どちらにも、それぞれのメリットあり:
利用明細書の郵送代がかかる楽天カードのようなクレジットカードの場合も、もちろんWEB明細が用意されている。
利用明細書の発行手数料を払いたくないというのであれば、最初からネット明細書のみを利用すればOKだ。こうすれば、1円もよけいな手数料がかかることはない。また、WEB明細には、閲覧するだけではなく、PDFやCSV等のデータのダウンロードなどもできるので、データとして管理しやすいと言うメリットもある。もちろん、必要なら印刷することも可能だ。
とはいえ、郵送には郵送の利点があるのも事実。自分から見に行かない限り、目にすることがないWEB明細よりも、毎月必ず郵便で送られてくる利用明細書の方が、確実にチェックできるという人もいるかもしれない。そのための手数料を削るかどうかは、みなさんそれぞれの判断にお任せしたい。