最近ではどこのお店に行っても、「当店で使えるクレジットカードを作りませんか? 」「入会していただければ500円分の商品券をプレゼントします! 」なんてしつこくクレジットカード発行を催促される場合が多い。
こういった店頭で勧誘されるクレジットカードにはぜひとも作っておきたい素晴らしいカードもあるのだが、プロパークレジットカードと同機能程度しかついていない平凡なもの、そしてポイントがまったく貯まらないクレジットカードなどなど、多数のハズレカードも含まれている。そのため、加入を検討する場合でも決して商品券には釣られず、詳細をよく確認してみてから本当に必要かどうかの判断をしてみてほしい。
なぜクレジットカード勧誘があれほど活発なのか?
ではなぜ、あんなにもカードの発行を勧められるのか? というと、その理由は簡単そのもの。
提携カードを発行しているお店はカード会員を1名獲得すると、クレジットカード会社から少ない場合で500円、多い場合では5,000円以上ものインセンティブ(報酬)を受け取ることができるためだ。つまりクレジットカード会員を獲得すればするほど自社の優良会員になってもらうことができるだけでなく、クレジットカード会社から報酬をもらうことができるためにあれだけ熱心なのである。
会員獲得だけでなく、カード利用でも報酬が入る
さらに、大きな販売店が発行するクレジットカードの場合には、ショッピングインセンティブ(利用額に応じた報酬)というものまで付けられていることもある。
これは、そのお店を通して発行された提携カードを利用者が使用した場合、その利用額に応じてお店側にカード会社から報酬が支払われるというもの。例えば1万人が1年に10万円をカードで使えば10億円の利用額になるが、ショッピングインセンティブが付けられたクレジットカードであればそのうち0.1%~0.3%程度がお店の収入になるといった具合だ。
こんな背景もあるものだから、あれだけこのお店で提携カードを使うとお得ですよ~、なんてやってカード利用を促進しているのである。
最近では携帯ショップなどで割引としてすすめられる場合も
最近では携帯電話ショップで「このクレジットカードをここで申し込んでくれたら、携帯電話の価格を3,000円お値引きしますよ」なんて勧誘されることも増えてきた。
この場合、携帯電話ショップが発行しているクレジットカードだからというわけではなく、ただ単純にその携帯ショップは顧客獲得インセンティブ(報酬)を期待しているため。3,000円お値引きしますよ~なんていっておいて、裏ではクレジットカード会社から5,000円もらえるため、ちょっとした収入になるからだ。
もちろん利用者にとってみれば単純に3,000円引きにしてもらえるという利点があるのだから、クレジットカード自体が必要な場合やカードに魅力を感じた場合には、申し込んでみるのも一つの手だろう。
利用者にとっての損失はない
誤解してほしくないのは、そういってすすめられたクレジットカードを作る場合には、作る側であるみなさんにも大きな利点があるということ。決してすすめられたからといって通常のケース(自分でなんの特典もない状態で申し込むこと)と比べて損失があるわけではないのだ。
むしろ場合によってはその店で利用可能な商品券がもらえたり、その店に限りだが購入金額から○%割引になったりと、提携カードにはさまざまな利点がある。カードを作ることで利用者にとっても得があるのであれば、進んでクレジットカードを作ってみてほしいと思う。私も勧誘されるとついつい作ってしまうタイプの人間である。
なお、すすめられたクレジットカードを作るのではなく、自分で好きなクレジットカードを作って特典をもらいたいという方は、こちらの入会特典のあるクレジットカードから選んでみてほしい。平均して5,000円以上のギフトカード等がもらえるので、店頭で申し込むよりもかなりお得なキャンペーンばかりだろう。