クレジットカードを使うことに慣れてくると、いくつか欲しいクレジットカードが出てくるはず。気が付くと、いつのまにか手元に5枚以上ものクレジットカードが…なんてことになっている方もいるのではないだろうか?
もちろん、それらの全てを使っているのであればそのままでも問題がないが、全く使わないクレジットカードができてしまうのもよくあること。そんな時には、ぜひクレジットカードの整理と見直しをしてみよう!
解約を検討すべきクレジットカードの条件まとめ:
手持ちのクレジットカードを見直すといっても、具体的にどうすればいいのかわかりにくい方も多いと思う。具体的に説明して行こう。
解約を検討すべきクレジットカードの条件とは:
使わないクレジットカードは解約する。これが見直しの基本だ。解約すべきカードの条件をいくつか挙げてみたいと思う。解約すべきか?それとも持ち続けるべきか?悩んでいるクレジットカードがある方は、ぜひ、参考にしてみて欲しい。
過去1年間使わなかったクレジットカード:
これは解約の最有力候補。過去1年間に1度も利用しなかったクレジットカードなら、この先の1年でも使う可能性は限りなくゼロに近いはずだ。
クレジットカードのショッピング機能、キャッシング機能はもちろん、子カードとしての家族カードやETCカードや後払い型電子マネーの利用なども含めて、全く利用がないのであれば、考えるまでもなく解約してしまったほうがいいだろう。但し、唯一の例外として、」そのクレジットカードを解約してしまったら1枚もカードを持たない状態になってしまう…といった場合などは、イザという時のためにそのまま持っておいても良いだろう。
魅力がなくなったクレジットカード:
そのクレジットカードを作った時には魅力があったが、その後、状況が変わってしまったという場合も、積極的に解約を検討しよう。割引の特典が廃止された百貨店カードや、ポイント制度が変更されて魅力が半減してしまったカード、…などという場合が候補になる。新しいクレジットカードは次ぐ次と誕生しているので、なかなかポイントが貯まらなくなったクレジットカードは解約して、ポイントが貯まりやすいクレジットカードに切り替えたほうが、ずっとお得になる。
クレジットカード会社でポイント制度の変更が行われやすいのは5月~6月前後。この時期に、定期的にクレジットカードの見直しを行うのもおすすめだ。
自分の生活スタイルに合わなくなった場合:
例えば、結婚したり子供ができたり、転職して海外出張が多くなったり、引っ越しをしてよく利用する施設が変わったり…など、生活スタイルが変われば、必要なクレジットカードの機能も変わって来る。関東から関西に引っ越した場合などには、メインの交通系電子マネーも変わってくるので、クレジットカードも切り替えた方がお得で便利になるだろう。
生活スタイルに合わなくなったクレジットカードは、解約して、スタイルに合ったあたらしいものに入れ替えて行こう。人生と共に、必要なクレジットカードが変わっていくのは当然なことだ。
同じ機能を持ったクレジットカードが被った場合:
例えば、後払い電子マネーのiDやQUICPAYが使えるクレジットカード、Tポイントを貯める目的で使っているクレジットカードなど、同じ特色をもったクレジットカードを複数枚持っている場合にはどちらかにまとめた方が良いだろう。理由は簡単で、同じ機能なら1枚に集約したほうが管理もシンプルで、2枚持つ意味がそもそも無いためだ。
当サイトではクレジットカードを複数枚持つことをおすすめしているが、それはあくまで、それぞれに異なる使い途やメリットがあり、効率良く家計の節約をするという目的のため。同じ機能を持ったクレジットカードを無駄にたくさん持つ必要はない。
特典や付帯サービスにも魅力がない:
使うことが亡くなったクレジットカードでも、年会費無料ながら充実した付帯保険が付帯している場合や、持っているだけで価値のあるクレジットカードなど、利用価値がある場合は持ち続けよう。使わないし、何の特典もないなら、迷わず解約して問題ない。
不要なクレジットカードを持つデメリットを考える:
上記のようなチェックの結果、解約すべきとわかりながらも、ずるずる持ち続けることが多いのがクレジットカード。さっさと解約するためには、要らないクレジットカードを持ち続けることのデメリットを考えてみよう。
余分なクレジットカード年会費が発生してしまう:
クレジットカードの中には、持っているだけでも年会費という費用が発生するものがある。1年を通して一度も使うことがない場合でも年会費が発生してしまうため、使わないクレジットカードを持ち続けること自体が大きな損失。当たり前ではあるが解約をしてしまえば年会費をとられることは無くなるので、不要なクレジットカードは早めに解約してしまうのが無難だ。。
なお、年会費無料クレジットカードの中にも、一定以上クレジットカードを使わないと年会費が発生するという条件が設けられているものもあるため、油断は大敵。持っているクレジットカードの条件をよく確認しておこう。
不要なクレジットカードは管理が甘くなる:
使っていないクレジットカードはどうしても管理が甘くなってしまいがち。あクレジットカードの利用明細もチェックしなくなってしまうだろうし、場合によってはそのカードをどこに保管したのかすら忘れてしまうこともあるだろう。
こうなると、もし第三者が不正にあなたのクレジットカードを使ってしまったとしても、その発覚が遅くなってしまう可能性が高い。後日、数十万という請求書が届いた時には後の祭り…などとならないようにするためにも、不要なクレジットカードは解約してしまうに越したことが無いのである。
クレジットカードに詳しい方は、「それでも盗難保険があるから大丈夫…」と思われるかもしれない。しかし盗難保険にも適用期限というものが設けられており、一定期間内でなければ保険の適用対象とならない。また、管理がルーズだと判断されると、それを理由に保険が適用されない場合もあるので、注意が必要だ。
クレジットカード会社の心象もよくない:
クレジットカード会社からの心象が良くないという点も、ある意味、問題だと言える。極端な言い方をすれば、クレジットカードをせっかく発行してあげたのに、全く使ってくれない利用者はクレジットカード会社にとってみればお客様ではなくただの金食い虫。クレジットカード会社に対する利益を一切もたらさないにも関わらず、維持管理にかかるコストだけはしっかりかかってしまうためだ。
こういった1年を通して全く使ってくれない利用者が、そのクレジットカード会社の他のクレジットカードを作ろうとしても、社内審査で落とされてしまう可能性はゼロとは言えない。クレジットカード会社の立場からいえば、「また発行してあげたところで、どうせ使わないのだろう」と思われても仕方がないからだ。
使わないのなら使わないで解約してくれる利用者のほうがクレジットカード会社にとってもありがたいため、使わないカードの解約は、ぜひ、積極的に行って欲しいと思う。
使わないけど持っていたいクレジットカードの場合は?:
年会費無料にも関わらず自動で付帯保険が付くクレジットカードや、JALカードのようにクレジットカードとしての機能以外で役立つカードなど、普段は使わないけど持っていることに意味があるクレジットカードを持ち続ける場合には、下記のような対策を講じておくとよいだろう。
ショッピング枠を減額しておく:
持っているだけで使わないクレジットカードなのだから、限度額が高めに設定されていること自体、意味がなく不正利用などの危険性を伴ってしまう。そのため、できれば10万円以下に設定しておくことが望ましいだろう。
キャッシング枠は0円に変更:
ショッピング枠同様、使うことがないのだから0円に変更しても問題ないはずだ。
なお、中には支払いには使わないクレジットカードだからといって、はさみで2つに切って保管している人もいるようだ。しかし、こういった場合には海外旅行傷害保険などの保険適応にならない可能性もあるため、そのような保管方法は当サイトではおすすめしない。