JR東日本の駅ビルカードがひとつになった! 鉄道や駅ビル利用でポイントがどんどん貯まるJRE CARD
ポイント1JRE CARDの特徴
JR東日本の各駅ビルカードがJRE CARDとして統合
JRE CARDは、JR東日本グループのビューカードが発行するクレジットカード。
これまでJR東日本グループの駅ビルでは、駅ビルブランドごとにクレジットカードが発行されていた。
アトレのアトレビューSuicaカード、ペリエのペリエビューカード、エクセルのweビュー・スイカカード、エスパルのエスパルカード、盛岡駅ビル フェザンのフェザンカードといったように、別々のラインアップで運用されてきた形だ。2017年にこれらがJRE CARDとして統合され、より一層広範囲なJR東日本エリアの店舗で利用できるようになった。
Suicaや定期券機能の有無で3種類から選べる
JRE CARDにはビューカードが必ず付いており、このほか下記の3つの組み合わせから選ぶことができる。
JRE CARDビューカードの組み合わせ |
Suicaなし・定期券なし+国際ブランド:Visa |
Suica付き+国際ブランド:Visa or マスターカード or JCB |
Suica定期券+国際ブランド:Visa |
これらは利用用途に応じて適した組み合わせを選ぶとよい(国際ブランドについては、クレジットカードの国際ブランドを徹底解説!それぞれの特徴まとめで詳しく紹介しているのでチェックして欲しい)。
では、具体的にJRE CARDの利点について見ていこう。
ポイント2JRE CARDの利点
JRE CARD優待店利用でポイントが3.5%付与
JRE CARDで貯まるポイントはJRE POINT。JRE POINTは1ポイント=1円として、JRE POINT加盟店での利用が可能だ。
アトレ、アトレヴィ、テルミナ、ペリエ、シャポー、ビーンズなど、JR東日本グループの駅ビルに入居するJRE CARD優待店でクレジット払いを利用すると、100円(税別)につき3 JRE POINTが付与される。1ポイント=1円なので還元率は3%だ。
さらにカードをクレジット払いで利用して請求額が確定した翌月中旬には、利用金額1,000円(税込)につき5 JRE POINTが追加で付与される。ポイント還元率にして0.5%だ。
つまりJRE CARD優待店でJRE CARDをクレジット払いで利用すれば、ポイント還元率は合計で3.5%となる。厳密には前者は税別、後者は税込なので実質的には3.5%以下となるものの、総合してJRE CARDは還元率が高い、ポイントの貯まりやすいカードと言っていいだろう。
これらJRE CARD優待店の駅ビルに入っている店舗をよく利用する方は、JRE CARDで支払をすればポイントを効率的に貯めることができる。
JRE POINTが3.5%還元されるJRE CARD優待店
JRE POINTが3.5%獲得できるJR東日本の駅ビル・駅ナカ施設(JRE CARD優待店)はJRE CARD優待店は順次拡大しているとのことなので、最新の情報は公式サイトをチェックしてほしい。
また対象店舗でJRE CARDのクレジット払いを年間合計50,000円(税込)以上利用すると、ボーナスポイントとしてJRE POINT(期間限定ポイント)が500ポイントがプレゼントされる。
年に50,000円は、月にして4,000円とちょっとなので利用が難しい金額ではないだろう。こうした特典を生かしてぜひお得にポイントを獲得してみてほしい。
なお、対象店舗は、アトレ・アトレヴィ各店、プレイアトレ土浦だ。
JRE CARD加盟店の利用でポイントが1.5%付与
優待店より還元率は低くなるが、JRE POINT加盟店でJRE CARDのクレジット決済をすれば、利用金額1,000円(税別)で10JRE POINTが付与される(還元率1%)。
さらにカード利用月の翌月中旬に5JRE POINTが追加で付与されるので(還元率0.5%)、合計のポイント還元率は1.5%だ。
JRE POINTが1.5%還元されるJRE CARD加盟店
JRE POINTが1.5%獲得できるJR東日本の駅ビル・駅ナカ施設(JRE CARD加盟店)も順次拡大しているとのことなので、最新の情報は公式サイトをチェックしてほしい。
ビーンズ、シャポー、CoCoLo、MIDORIなどの駅商業施設はJRE POINT加盟店のため、ポイント還元率は1.5%にしかならないので注意しよう。
オートチャージや定期券購入でもポイント1.5%付与
オートチャージとは、自動改札機にタッチするだけで交通系ICカードへのチャージができる便利なサービスだ。
これまでJR東日本のSuicaオートチャージは改札入場時だけに限られていたが、2018年3月から改札出場時にも対応するようになった。
Suica付きのJRE CARDももちろんオートチャージに対応している。うれしいのはSuicaへのチャージもポイント還元の対象になっていることだ。ポイント還元率は1.5%。定期券付きのJRE CARDであれば、クレジット払いで定期券を購入すると同じく1.5%でJRE POINTが付与される。
通勤や通学でJR東日本を利用している方ならば、このメリットだけでもJRE CARDに入会する価値はあるだろう。
えきねっと会員でポイント二重取り
JR東日本のサイト「えきねっと」は、会員登録すると全国の新幹線・JRの特急列車の指定席や自由席の予約申込みができるサービスだ。
この時の料金をJRE CARDで決済すると、えきねっとの対象サービスでえきねっとポイントとJRE POINTの両方が溜まるため、ポイントの二重取りが可能になる。
1えきねっとポイント=2.5 JRE POINT に交換できるのでお得だ。
ちなみにえきねっとのポイントは以下のような場合に付与される。全部説明するとそれだけで記事が1本できそうなので、ここでは指定席券の購入を例にしよう。
JR東日本・JR北海道エリアを運行する列車(新幹線・特急)の場合 | |||
---|---|---|---|
指定席を券売機で購入した場合 | 指定席をチケットレス(スマホ・ケータイ)で購入した場合 | 指定席をみどりの窓口で購入した場合 | |
30ポイント | 30ポイント | 20ポイント | |
JR東日本・JR北海道エリアを運行する列車(新幹線・特急)以外の場合 | |||
---|---|---|---|
指定席を券売機で購入した場合 | 指定席をチケットレス(スマホ・ケータイ)で購入した場合 | 指定席をみどりの窓口で購入した場合 | |
20ポイント | – | 10ポイント | |
加算ポイントは、普通車・グリーン車・グランクラス、おとな・こどもに関わらず変わらない。出張や旅行などでJRの乗車券を購入するなら、えきねっとを経由したほうがJRE CARDユーザーにとっても断然お得なのがおわかりになるだろう。
2021年春以降、「えきねっとポイント」は「JRE POINT」に
2020年2月4日の『えきねっとポイント』から『JRE POINT』への交換単位変更のお知らせで、えきねっとポイントはJRE POINTに統合するとのこと。
2020年4月1日以降に加算されるえきねっとポイントは、有効期限が2021年8月31日までになっているので、有効期限切れにはくれぐれも気をつけてほしい。ちなみに、えきねっとポイントは「JRE POINT」に自動的に交換できるサービスがある。ポイント切り替え前に忘れてポイント失効しないように、設定をするようにしよう。
JRE POINTは1ポイント=1円でSuicaにチャージできる
前述のようにJRE POINTは1ポイント=1円でさまざまなものと交換することができる。
Suicaへのチャージもそのひとつだ。JRE POINT WEBにSuicaを登録してチャージを申し込むと、還元されたポイントを駅の券売機やモバイルSuicaでチャージができる。
JR東日本のグッズや商品券にも交換可能
貯まったJRE POINTは、JR東日本が発売するSuicaのペンギングッズや鉄道グッズ、びゅう商品券、美味しいお米カードなどにも交換が可能だ。
このほかカード会員ならではの優待制度も充実しており、JR東日本をよく利用する方はメリットが多いので、ぜひJRE CARDへの入会をオススメする。
Web明細にすると毎月50ポイント貯まる
毎月のカード利用明細書をWeb明細にすると、それだけで毎月50ポイントが付与される。1年で600ポイント貯まるのは大きいだろう。これだけで2年目以降の年会費524円(税込)をクリアすることができる。
ポイント3JRE CARDの注意点
Suica以外の電子マネーチャージではポイント付与対象外
残念ながら、Suica以外の楽天Edyなどの電子マネーへのチャージはポイントの対象外だ。あくまでもJR東日本のカードなので、それ以外の電子マネーではポイントはたまらない。
期限切れの定期券付きSuicaのオートチャージに注意
利点のところで述べたオートチャージ機能だが、定期券を使う場合に注意する必要がある。
Suica定期券付きのJRE CARDを利用している場合、定期券の有効期限が切れている状態でも、Suicaの残高があれば電車に乗ることができる。
さらにオートチャージを有効にしていると、残高が減ったら自動でチャージされるため、定期券の期限が切れていることに気が付かずに料金が発生してしまう。
こういったミスを防ぐためにSuicaの有効期限を知らせる機能をオンにしておこう。これは、Suica定期券の有効期限が14日以内になった時、改札機の音声案内の応答を変えてくれる機能だ。
通常、Suicaは自動改札にタッチすると、「ピッ」と音が1回だけ鳴る仕組みになっているが、音声案内の機能をオンにすることで、有効期限が14日以内の場合、「ピピッ」と2回鳴る仕組みに変更になる。
この機能は基本的に、改札の係員に伝えれば簡単に設定してもらうことができるため、オートチャージを考えている方は必ず変更しておこう。
ポイント4JRE CARDのその他情報
国内・海外旅行傷害保険が付帯する
JRE CARDと一体となっているビューカードに国内・海外旅行傷害保険が付いているので、盗難や事故などのトラブルに遭ってしまった場合でも安心だ。
国内旅行は利用付帯となっており、切符や旅行商品をビューカードで購入すれば、改札に入ってから出るまでの間のトラブルが補償される。
海外旅行は自動付帯で、クレジットカードで決済をしたかどうかに関わらず渡航中自動的に傷害保険が適用される。一般クラスのクレジットカードでは海外旅行傷害保険は付いていないものが多いなか、JRE CARDは優位だ。
Viewありがとうクーポン
ビューカードのカード会員に送られてくる会員誌「VIEW’s news」に割引の各種クーポンが掲載されている。会員専用インターネットサービス「VIEW’s NET」にも、会員サイトの画面右下の「お知らせ」にクーポンへのリンクが張られている。
ただ、VIEW’s NETのクーポンは残念ながらスマホ、ケータイの画面を見せただけでは割引が適用されない。Webの割引クーポンを使うためには、PDFをプリントアウトして紙の状態で見せないといけないのが面倒な点で、今後の制度改善を期待したい。
ジェクサー・フィットネスクラブの月会費の支払いで、年会費無料に
JRE CARDの年会費は初年度は無料、2年目以降は524円(税込)が発生する。
「ジェクサー・フィットネスクラブ」等の施設の「月会費」を前年1年間に1回でも「JRE CARD」のクレジット払いにすると、年会費が無料になるようになった。一部対象とならない施設もあるようだが、体を動かすのが好きな方やジムに通いたいと思っている方は、ぜひともチェックしてほしい。
ポイント5JRE CARDまとめ
以上、JRE CARDの特徴・利点・注意点を紹介してきた。
JRE CARDはクレジットカードとしてはもちろん、電子マネーや交通系ICカードとしてのSuica、JRE POINTがお得に獲得できるポイントカードといったさまざまなメリットをもつカードだ。
とりわけポイント2で述べたJR東日本エリアのJRE CARD優待店の駅ビル・駅ナカ施設を習慣的に利用する方なら、カードを使わずに3.5%のポイントを獲得できないのは大きな損失だ。ぜひJRE CARDを持つことをオススメする。
Suicaの有無や定期券の有無も選べるバリエーションに富んだ選択肢があるので、自分の用途に適した組み合わせからチョイスすることもできるのはうれしい。
Suicaへのチャージや定期券購入にJRE CARDのクレジット払いを利用するとこれも1.5%のポイント還元対象になる。
出張や旅行でJR東日本・JR北海道エリアの新幹線や特急を利用するならば、あわせてえきねっとに入会して、乗車券や指定席券購入でポイントを獲得しよう。えきねっとポイントは1ポイントが2.5JRE POINTに交換できる。
JRE POINTは1ポイント=1円でJRE POINT加盟店での買い物に利用したり、Suicaにもチャージできる。
このように普段から、JR東日本の鉄道や駅ビルを利用している方にとっては、知らず知らずお得にポイントを貯めたり、利用したりできるため、総合的にみてJRE CARDは持たないことのほうがデメリットが多いほどのメリットがあると言っていいだろう。
2年目以降、524円(税込)の年会費はかかるものの、年に約500円でこれだけのメリットを享受できるのであれば安いものと思ってよいと言い切ってもよい。Web明細にすれば、年600円分のポイントが還元されるので年会費は実質無料のようなものだ。
ぜひとも入会をオススメしたいクレジットカードである。
公式サイトをチェックネットからすぐに申込可能