インプリンターとは、電話回線やインターネット回線が無い場所でクレジットカード決済を行う場合に良く利用される小型機具のこと。このインプリンターを使えば、クレジットカードなどの表面にあるエンボス加工(文字の部分)を複写式の用紙に押しつけることにより、カード番号などを複写することが出来る(転記ミスを防ぐことが出きる)。
現在ではお目にかかる機会が少ない:
日本では電話回線などによるクレジットカード決済が主流になったために、インプリンターは最近ではお目にかかる機会は滅多に無い。クレジットカード利用数が段違い多い私でも、過去10年、インプリンターを使われてカード決済をしたことは2~3回くらいしかないくらいなので、その出現率はかなり低いと言えるだろう。
しかし一部の古いお店や、電話回線もインターネット回線も無い野外でのクレジットカード利用時などにはこのインプリンタがまだまだ現役で活躍している場合もあるので、お目にかかれた場合にはこれがインプリンターなんだ~と喜んで貰えればと思う。
インプリンターの入手方法:
インプリンターの入手方法は主に2つ。
1つは楽天市場やアマゾンなどの通販サイトで直接購入してしまうというもの。だいたい簡易型のものであれば2000~4000円程度の値段で販売されていることが多いので、インプリンターが必要になった場合には購入してしまえばよいだろう(備え付けの高いものの場合には2万円~4万円くらいする)。
もう1つはクレジットカード会社に『インプリンターをもらえないか?』と交渉すること。クレジットカード加盟店になっていて、それなりにクレジットカード決済金額がある会社であれば、インプリンターの1つや2つくらい簡単に貰えると思うので、通販で買うのはもったいないと思っている場合には契約をしているカード会社に問い合わせをしてみてほしい。
インプリンターで印字されるもの:
インプリンターを使って転記可能なものとしては、下記のようなものがある(クレジットカードを見ていただき、デコボコ(エンボス加工)がなされている箇所を見れば、それがインプリンターで転記可能な箇所)。
- クレジットカード番号
- クレジットカード有効期限
- 保有者の氏名(ローマ字)
- 他、国際ブランドのマークや利用開始年も
将来的にはクレジットカードのエンボス加工は不要に:
そもそもクレジットカードの表面に記載されているカード番号がボコボコな仕様になっているのは、このインプリンターで数字を正しく転記するため。クレジットカード番号は1つでも数字を違うと、クレジットカード会社は大きな損失を被ってしまうため、間違いなく番号を印字できるこのインプリンターが重宝されていたのだ。
しかし、今や通信回線によるクレジットカード決済が主流な時代。こういったエンボス加工自体がもはや不要になりつつあるとも言える。世界的に通信インフラが整い、アフリカや南アジア諸国でも問題なくインプリンター不要でクレジットカード決済できるような時代が来た時、エンボス加工はなくなっていくのかもしれない(それまでには何十年という月日が必要だろう)。