テレビCMでずいぶんと宣伝されていたので知っている方も多いと思うが、最近では病院代(医療費)までクレジットカードで支払うことが可能な場合が多くなってきている。
「クレジットカードはもうなんでも支払い可能なんだな~」と関心したいところではあるが、まだまだクレジットカードが使えるのは一部の大きな病院だけ。小さな病院や診療所ではクレジットカード払いが使えるところのほうがまだ少ない感じなので、普及にはもう少し時間がかかるといったところだろう。個人的にもさらなる普及に期待したいところである。
病院の大きさとカード払い:
病院の種類 | 利用可能 | 備考 |
---|---|---|
大病院、大学病院 | ○ | ほとんどの場合でクレジットカード払いが可能。VISAカード、MasterCard、JCBカードなど大手ブランドであれば大抵利用可能である。 |
中規模病院、市民病院 | △ | 使えるところと使えないところがある感じ。市民病院でも最近ではクレジットカード払いを導入するところが増えてきているので、事前にきちんと『使える病院かどうか』を調べてから行ってみて欲しい。 |
小規模病院 | ☓ | ほとんどの場所でクレジットカード払いが出来ない。基本的には現金払いのみの受付となるので、外来を受信する場合には現金を用意しておいてほしい。 |
診療所 | △ | 小規模病院ではクレジットカード払いできなくても、生き残りをかけている診療所だとクレジットカード払いが出来るところもある。歯医者や産婦人科などはカード払い導入に積極的な印象。 |
表向き上、カードが使えることが表示されてない病院も多数:
せっかくあれほど大々的にテレビCMが流れていても、一部の病院では会計の場所にクレジットカードのステッカーが貼られていない・・・なんてことも。やはり病院側としても、利用手数料のかかるクレジットカードを積極的に使われることは、まだまだ抵抗があるようであり、できる限り現金で支払って貰いたいというのが本音なのだろう。
しかし利用者にとってみればクレジットカードを利用し、医療費を少しでも節約することが大切。なかなか難しいかもしれないが、勇気を出して是非、「クレジットカードで払えますか?」と受付で聞いてみて欲しい。そういった質問をするのが恥ずかしいという場合には、事前にその病院のホームページなどを見て、調べておくのも手だろう。
現実問題、クレジットカード払いが出来る病院は大学病院や県立病院、市立病院などの大病院が主。それらの大病院ですら全ての病院で利用出来るわけではないので、治療費をクレジットカード払いしたい場合にはきちんとした前調べが必要となるので注意してほしい。
クレジットカード導入をビジネスチャンスと考える病院も:
クレジットカード決済が可能な病院は、現在、大学病院や県立病院などの大病院が主となっているが、中には診療所などのお医者さんが1名しかいないような病院でも、クレジットカード決済が出来る場合がある。
最近増えてきたのは小児科、耳鼻科、眼科、歯医者といった小規模の病院。彼らの目的は非常にシンプルで、クレジットカード決済を導入することで利用してくれる患者さんの数を増やそうという思惑によるもの。要するに現金払いで医者にかかることが出来ない方や、どうしてもクレジットカードポイントを貯めたい!というクレジットカードマニアの方を自分の病院に呼びこもうというのがその目的なのだ。
比較項目 | 詳細 |
---|---|
クレジットカードが使えない病院 | 手持ちの現金がないと診察してもらうことが出来ない |
クレジットカードが使える病院 | 手持ちの現金がなくてもカード払いでどうにかなる |
まだまだ数は少ないものの、インターネットを使って探せばかならずクレジットカード払いを受け付けてくれる病院が見つかるはずなので、是非、医療費をカードで支払いたいという方は調べてみて欲しい。
急な出産費用もカードがあれば大丈夫:
医療費の中でも特に困る可能性が高いのが急な出産費用。こんな費用もクレジットカード払いが出来る産婦人科であればそれほど慌てることもないだろう。
出産一時金(子供を産んだ後に貰えるお金)は出産後しばらくしてからの支払いとなるため、一時的に前払いでお金が出ていってしまうことになるのだが、クレジットカード払いが出来る場合にはボーナス払いなどで工面することで出産一時金を先に貰うことも出来る。
また、困った時には分割払いを設定しておき、お金が払えるようになったら残金一括払いなども出来る。もしお金に困っている時に妊娠してしまったら、クレジットカードが使える産院をインターネットで調べた上で入院するようにしてみてほしい。
尚、もちろん出産費用であっても利用金額に応じてクレジットカードポイントも一気に貯まる。家計の節約の意味でもクレジットカード払いはすべきであり、且つ出産費用は安くても30万円、高い場合には50万円以上はかかるものなため、クレジットカードを利用するだけで貯まったポイントで商品券が貰えてしまう計算になるだろう(^^)
高額医療費の支払いにはクレジットカードの臨時増枠を利用:
前述のように出産にかかる費用は少なくとも30万円以上。
この金額をクレジットカードで支払おうとしても、利用限度額が足りずに支払うことが出来ない・・・という方も多いのではないだろうか?そういった時に利用してほしいのがクレジットカードの臨時増枠。一時的に利用限度額(ショッピング枠)を増やしてもらえる方法だ。
一時増枠の方法は簡単:
利用方法は至ってカンタン。あなたが持っているそのクレジットカードの裏面に書かれているサポートセンターの電話番号をして『出産費用を払いたいので、一時的に利用限度額を増やして欲しい』とお願いするだけ。たったこれだけであなたの過去のクレジットカード利用歴がひどいものではない限り、大抵のクレジットカード会社は利用限度額を引き上げてくれることだろう。
前述のように出産費用は言い換えればクレジットカードポイントをザクザク貯める良いチャンス。現金払いだろうがクレジットカード払いだろうが支払い金額は一緒なのだから、高額だと仕方なく現金払いするのではなく、クレジットカード払いを上手に活用してほしい。
今後は健康保険料もクレジットカード払いが可能に:
今後はもう少し先の話にはなるが、国民年金だけでなく国民健康保険料もクレジットカード支払いが可能になる様子(試験的に導入が始まっている市町村も)。高い人では年間50万円以上も払っているこの金額をクレジットカード払い出来れば、家計の節約には大きく役立つに違いない。
ますます便利になるクレジットカード。この機会に是非、自分にぴったりのクレジットカードを探してみてはいかがだろうか?