クレジットカードを申し込むと必ず運転免許証やパスポートなどの本人確認が出来る身分証明証の提示が求められるが、これは2003年1月6日に出来た通称、本人確認法(正式名称は「金融機関等による顧客等の本人確認等及び預金口座等の不正な利用の防止に関する法律」)によるもの。
尚、この法律は2008年3月31日に、犯罪による収益の移転防止に関する法律の全面施行に伴い廃止された。
本人確認法が定める本人確認書類例:
運転免許証、健康保険証、パスポート(旅券)、国民年金手帳、母子健康手帳、身体障害者手帳、外国人登録証明書、住民基本台帳カード(氏名、住居、生年月日の記載付き)等
基本的にこの法律は、犯罪防止のために作られた法律のため、利用者にはやや面倒な手間が増えるが、反対に他人が自分になりすましてクレジットカード発行等が出来なくなるため、安心な法律であるとも言える。
カード会社としても以前はカード発行希望者が面倒だとか、見せたくないとかの理由で本人確認をするのが難しいケースがあったのだが、今は「本人確認法に基づき、クレジットカードの発行には本人確認書類が必要です」と法律のせいにすれば良くなったため、確認も楽になったようだ。スーパーマーケットやデパートなどでのカード勧誘スタッフもだいぶ楽になったことだろう。
尚、この本人確認法はクレジットカード発行だけではなく、銀行口座開設や保険加入、証券会社など、金融業者と取引を行う場合に義務づけられている法律である。