クレジットカードポイントをマイルに交換できることを知ると、ついつい旅行好きな人であればJALやANAのマイレージと交換してしまうと思うが、本当にこれらの行為はお得なのだろうか?
そこで今回の記事では、『クレジットカードポイントをマイルに交換するのはお得なのか?』という点について、徹底的に分析していってみたいと思う。
ポイントをマイルに交換する上で確認すべきは交換比率:
クレジットカード利用で貯めたポイントをマイルに交換する上で、絶対に確認しなくてはいけない点が交換比率。クレジットカードを使ってマイルを貯めたいのであれば、いったい何円分のポイントを1マイルに交換してくれるのかという点を、事前にしっかり確認する必要性があるのだ。
まずは一目瞭然でわかりやすく図にしてみよう。
マイルの交換比率がわかる図:
比較項目 | 交換比率 |
---|---|
交換比率の良いクレジットカードA | 1円分のポイント→1マイル |
交換比率の悪いクレジットカードB | 5円分のポイント→1マイル |
これ、何のことを言っているのかというと、クレジットカードの種類によってマイルへの交換比率が異なるということ。
上記表のクレジットカードAでは1マイルに交換するために1円分のポイントで良いのに対し、クレジットカードBでは1マイルに交換するためには5円分の価値があるポイントを必要とする場合がある(ポイント交換比率はクレジットカード会社で異なり、統一されていない)。
わかりにくいので違う表にもしてみる。
比較項目 | 商品券に交換 | マイルに交換 |
---|---|---|
カードAの1000ポイント | 5000円商品券に交換可能 | 5000マイルに交換可能 |
カードBの1000ポイント | 5000円商品券に交換可能 | 1000マイルに交換可能 |
このように同じ5000円分の商品券に交換できるポイントがあったとしても、クレジットカードの種類によっては5000マイルに交換できるものもあれば、1000マイルにしか交換できないものがある。もちろん、1マイルの価値は同一なのだから、出来る限り少ないポイント数でマイルに交換できることが、ポイントを有効利用する上では大切だと言えよう。
どのくらいの交換比率だったら良いのか?
では、どのくらいの交換比率であれば、クレジットカードで貯めたポイントをマイルにしても良いのか?一般的な1マイルの価値は1.5円~2円と言われているため、それ以下であれば交換比率が良く、それ以上であれば交換比率が悪い…ということになる。
必要ポイント数 | 交換効率 | 解説 |
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1円分のポイント | ◎ | 文句なしにポイントは全てマイルに交換したほうがお得。クーポンなどにマイルを交換しても1.5円の価値は確保できる。 |
1.5円分のポイント | ◯ | 旅行好きな方であれば文句無しにマイルに交換すべき。沖縄や北海道への航空券を取得すれば、まずポイント価値以上の元をとれる。 |
2円分のポイント | △ | 旅行好きな方であれば検討に値するが、特に飛行機にのってどこかに行きたいという願望がないという方の場合には微妙なレベル。 |
3.3円分のポイント | ☓ | 最近よくある交換比率。旅行好きな方であっても絶対に交換してはいけない。一旦、商品券にしてそれをつかって旅行ツアーを予約したほうがお得。 |
5円分のポイント | ☓ | どんな場合でもマイルに交換してはいけない比率。5000円分の商品券が貰えるポイント数で1000マイルしか貯まらない。 |
日系航空会社への交換には別途費用が必要になる場合も:
いくらクレジットカードポイントをマイルにする交換比率が良い場合でも、日系航空会社のマイルに交換する場合には別途、マイル交換手数料などの費用が必要になる場合がある。こういった場合にはもちろんこの費用を含めた形で、交換比率を再計算すべき。
交換手数料は年間6300円や8400円といった結構な金額がかかる場合も多いので、クレジットカードポイントをマイルに交換する場合には付帯費用を必ず確認し、気をつけてみて欲しい。
アメリカン・エキスプレス・カードのマイル交換手数料(2012年):
アメリカン・エキスプレス・カードで貯めたポイントは、メンバーシップ・リワード・プラスという制度に加入すると100円の利用で1マイル貯まる。このマイル交換比率は非常に良いのだが、日系航空会社への交換の際には下記表のように別途費用が必要になるため注意が必要。
比較項目 | 解説 |
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日本航空(JAL) | アメックスのポイントをJALマイルに交換するためには年間9000円の費用が別途必要。年間移行上限は15万マイル。 |
全日空(ANA) | アメックスのポイントをANAマイルに交換するためには年間5250円の費用が別途必要。年間移行上限は8万マイル。 |