二重決済とは、クレジットカードの利用で、同じ内容が二重に記録されて請求されること。たとえば1万円の買い物を一回しかしていないのに、なぜかクレジットカード利用明細書には1万円の買い物が2回されたことになっている……などといったケースのことを指す。
このように重複して請求されることを、クレジットカードの「二重決済」や「二重請求」と言う。重複決済、重複請求と呼ばれることもある。
クレジットカードの二重決済(二重請求)とは
クレジットカードの二重請求が起きる原因の多くは操作ミス
クレジットカードの二重請求は、ほとんどの場合、加盟店での決済操作のミスが原因。よくあるのは、カード会社との通信がうまくいかず決済をやり直した……というケースだ。その際に、意図せず決済が二度行われてしまい、二重請求となってしまうことがある。
日本の通常の加盟店ではクレジットカードへの請求の前にデータのチェックが行われるので、そこで見つかる可能性も高いし、請求されてしまった場合でも、事実関係さえわかれば取り消してもらえるので大丈夫だ。
悪意を持った詐欺もあるので注意
気を付けなければいけないのは、上記のような単純ミスではなく、店員がわざと二重決済をしてくるような場合。残念ながら、特に海外などの一部の店では、このような行為が行われているという事実がある。
利用者が二重決済に気が付いたらバレてしまうかもしれないが、利用者が気付かなければお店には倍の売上が入ることになる。売上の水増しを狙っての、いわば詐欺行為というわけだ。海外のお店に支払いの問合せをするのは言葉の問題などもあって大変なので、観光客は狙われやすい。気を付けよう!
さらに悪質な場合になると、一度決済したカード番号をもとに架空の売上データをでっちあげるところもあるらしいので、要注意だ。海外では、怪しい店などではクレジットカードを使わず、利用したときには、いつもより入念な明細書の確認を行うようにしよう。
二重決済はなかったか? その確認方法
二重決済されていないかを確認をする方法。それは、毎月のクレジットカード利用明細を確認することに尽きる。請求明細をチェックして、同じ加盟店でや同じ金額での明細がないかを確認しよう。念のため、それぞれの利用金額が自分の記録や利用控えとあっているかどうかまで照合するようにすれば、なお安心だ。特に、海外旅行でクレジットカードを利用したときには、帰国後の入念な明細確認を心がけよう。
利用明細を確認すれば、二重請求以外の不正利用も発見できるので一石二鳥。クレジットカードを利用するなら、毎月の利用明細を確認する。ぜひ、これを習慣化していただきたい。
二重決済を発見したら? その対処方法
二重決済を見つけたら、とにかくすぐにクレジットカード会社に連絡しよう。事実確認が取れれば、請求確定前なら取り消し、請求確定後なら二重引き落としの分を後で返金してもらうことができる。
規約上は、加盟店との紛議は会員と加盟店との間で個別に処理されるべき問題とされていることが多いのだが、現実的には会員に代わってカード会社が調査・交渉するケースも多いようだ。同じ加盟店で同じ金額の請求がされているなど、二重決済は見た目にも不自然なので、比較的簡単に認めてもらえるはず。店舗に自分で確認しなくてはならないような場合のために、支払いが終わるまでは利用明細なども保管しておくようにすれば、役立つことがあるかもしれない。
期限があるので注意
ただし注意点がひとつある。それは、二重請求があったとしても、いつまでもさかのぼって対応してくれるわけではないということ。不正使用などの場合も同じだが、一般に連絡した日から60日以内が対応してもらえる期間のひとつの目安。半年も経ってから明細書を見て気づいても、後の祭り……ということになってしまうので気をつけよう。
繰り返しになるが、毎月きちんと明細の確認をして、気づいたらすぐに連絡することが何よりも大切。これさえ守れば、使ってもいない金額を支払わされるという事態は避けることができる。ぜひ、安心のための習慣にして欲しい。
月額料金をクレジットカード払いにしておく意外なメリット
二重請求が発生するのは、クレジットカードの支払いだけではない。かなりまれなケースではあるが、引っ越しのときの事務処理の手違いなどで、ガス代や電気代などの公共料金の支払いが、二重に引き落とされていた……などという話を耳にすることもある。
このようなケースでも、公共料金をクレジットカード支払いにしておけば、利用明細で発見されやすくなる。なにしろ、同じ月の利用明細にガス代の支払いが2回あがってくるわけだから、「あれ? 」と気づくはずだ。公共料金など月額支払のクレジットカード支払いには、ポイント以外にもこんなメリットもあることを覚えておいてほしい!
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