CAT端末(キャット端末)とは、クレジットカード出支払いをする時に使われる決済機のこと。単独の端末の他、スーパーマーケットなどではレジと一体化していることも多い。金額を入力し、クレジットカードを通した後に支払方法を選べば、自動的にクレジットカード会社と通信しオーソリをかけてくれるという機能を持っている。
クレジットカード決済で使われるCAT端末
CAT端末はオンライン上でクレジットカードの承認を行なう機械
お店でクレジットカード払いをすると、カードを通す器具が使われると思うが、あれがCAT端末だ。クレジット端末と呼ばれることもある。では、あのCAT端末にはどのような機能があるのだろうか?
答えは、その名称にある。CAT端末のCATは、Credit Authorization Terminal(クレジットオーソリゼーションターミナル)の略だ。つまり、CAT端末とはオーソリゼーション(クレジットカードの利用承認)を行う機械だということになる。
オンラインでクレジットカード会社と接続
私たちがクレジットカードを使う際には、店員さんが端末にクレジットカードを通して(または差し込んで)、利用金額を入力。さらに、支払方法を選択すると電話回線やインターネット回線などを通じてクレジットカード会社と自動的に通信して、そのカードが使えるかどうかがチェックされる。このチェックが「オーソリゼーション(オーソリ)」と呼ばれるもの。その結果、カード会社から承認されて初めて、クレジットカードでの支払いを行うことができる。
オーソリゼーションについては、以下の記事に詳しく説明しているので、合わせて読んでみてほしい。
CAT端末はクレジットカード会社が用意してくれる
CAT端末は加盟店が購入することもあるが、よほどクレジットカードの利用頻度が少ないと判断されない限りは、クレジットカードの加盟店になればカード会社が無料で用意してくれる。実は、カード会社にとっても、CAT端末を置いてもらうことによるメリットは大きい。自社カードでの決済が増えるほど加盟店手数料をたくさんもらえるため、無料でも多くの加盟店に置いてもらったほうがいいのだ。
最近ではICチップ付きクレジットカードが一般化したので、暗証番号を入力するための小型端末も付くようになってきた。CAT端末も時代に合わせてだいぶ、変化してきていると言っていいだろう。
モバイル決済ならCAT端末は必要なし!
最近では、モバイル決済が使われることも多くなってきた。モバイル決済というのは、手持ちのスマートフォンやタブレット端末にカードリーダーを取り付けることでクレジットカード決済を可能にするサービス。これを利用すると、CAT端末は不要になる。
3日もあれば導入できて、手数料も安いモバイル決済は、飲食業や小規模店舗などでも手軽にクレジットカード決済が導入可能。どんどん利用が拡大している。今後は、CAT端末不要なシーンも増えてくるかもしれない。