「クレジットカードでキャッシングをしたいけど、どのくらい金利がかかるかわからない」という声をよく耳にします。また、「キャッシングを利用したら、法外な金利を請求されそう」という誤解も多いようなので、今回はキャッシング金利の計算方法を紹介しておきたいと思う。
キャッシングの金利計算方法:
事前に確認しておきたい情報:
まず最初に、自分の持っているクレジットカードのキャッシングに関する情報を確認しておいて欲しい。
・いくらまでキャッシングできるのか?
・借りた時の金利は何%なのか?
いくらまでキャッシングできるのかの利用限度額は、利用明細や会員用のWEBサイトにログインすれば確認できるはずだ。キャッシング枠が設定されていない場合は、金利計算以前にキャッシングは利用できないの。
金利はホームページで調べればわかると思うが、自信がない場合は、カード裏面に記載されている電話番号に電話をかけて問い合わせてみると良いだろう。
金利計算の基本:
キャッシングにかかわらず、金利は「実質年率」で表現されます。
実質年率とは返済時に支払う利息に手数料・保証料などの経費含めた合計の費用を、 「年率換算したもの」 のことをです。実質年率が明記されることで、毎月返済しなければならない返済金額の合計がわかるようになっています。
実質年率から毎月々の利息を計算する!
実質年率がわかれば、利息をいくら支払わなければならないかという金額を計算することができる。金利は1年間借りた時の年率で表されているので、それを元にして、実際に借りた日数分ではいくらになるかを計算することになる。
金利計算の事例:
■利息の計算式:
利息=借入金額×金利(年率)÷年間日数(365日)×借入日数
計算例1:金利18.0%で5万円を35日間借りた場合:
5万円(借入金)×18%(金利)÷365×35日=863円
このように計算してみれば、5万円をキャッシングした場合でも、1ヶ月程度で返済すれば金利は1,000円もかからないことがわかる。キャッシング利率がもっと低いクレジットカードを持っていれば、ちょっとお金に困った時にはリーズナブルにキャッシングをすることが可能なのである。
計算例2:金利18.0%で1万円を20日間借りた場合:
1万円(借入金)×18%(金利)÷365×20日=98円
この場合、金利は100円未満となる。ATM等で105円の手数料を払って1万円を引き出すよりも、キャッシングをしたほうが手数料がかからないことになる。例えば、どうしても夜間にお金が必要になったような場合にはATM手数料を払うよりもキャッシングを利用したほうが得…という計算になる。
キャッシングにかかる利息の計算は、意外と簡単だということがおわかりいただけただろうか?基本の計算式を覚えておけば、スマホの電卓アプリなどで、ササッと計算することができるはずだ。ぜひ、参考にして欲しい。
ただし、上記の説明は1回で全額を返済する場合の計算方法。今回は省略するが、リボ払いや分割払いなどの複数回払いのキャッシングを利用した場合は、また別の計算式になるので注意して欲しい。