クレジットカードは支払いサイクルでも紹介したが、原則、後払い制である。
「先に払っても、後で払っても同じだろ?」と思われる方もいるかもしれないが、後払いにはいくつかの優位性がある。平均をとって45日分の後払いになると仮定して考えてみよう。
後払いになれば金利だって余分に貰える:
支払いが45日後れる、ということは、45日分だけその利用金額が銀行口座に残り、利子がその分だけ付くということでもある。
高い金利が付くことで有名な楽天銀行であれば現在年利0.2%なので、45日間もあれば約0.015%程度の利子が付き、分割2回払いをうまく活用すれば、最大0.02%程度の利子にもなる。銀行金利がこれから騰がっていけば、更に大きな利子を受けることも出来、意外と馬鹿には出来ない。
限度額に余裕がある場合にはボーナス一括払いも:
カードの限度額に余裕がある方であれば、カード利用をボーナス一括払いに限定して使用すると、長い場合で約半年間も支払いを遅らせることが出来るため、その間、更に大きい金利を受けることが出来る。
また、ちょっとしたリスクは追うことになるが、ボーナス一括払いを上手に活用すれば、はやりの外貨預金で2%くらいの利益にすることも出来るだろう。こちらもネット系の銀行で非常に簡単に行うことが出来るので、外貨預金も検討してみて欲しい。
細かい部分ではあるが、こういったクレジットカード後払いの優位性というものをうまく活用するだけでも、家計のスリム化につなげることが出来るのではないだろうか?
お金を借りている方にもお薦めの後払い:
・・・と、ここまでがお金にあまり困っていない方のケース。実はこの後払いをすることによって一番大きく効果が出るのは、消費者金融などからお金を借りている方なのだ。
例えば借金30万円がある場合で、収入が月30万円、支出が30万円の場合は、いつまでも借金を返済することは出来ない。むしろ借金には金利がかかるため、借金は毎月毎月増える一方、というわけだ。
しかしここでもしこの30万円分の支出をすべてクレジットカード払いに切り替えられたとしたら、収入の30万円は銀行口座に残る。もうおわかりかと思うが、この残った30万円で借金をすべて返済し、借金ゼロにすることも出来てしまうのだ。もちろんあくまでこれは「自転車操業」であって、実際に無いお金を後払いでごまかしているだけに過ぎないのだが、毎月かかっていた借金30万円の利子(年利でいえば18%前後)がたったこれだけで一切かからなくなる。
つまりクレジットカードの後払いをうまくつかえば、年間にして仮に30万円の20%の年利だとすると6万円分の借金が増えていっていたものが、逆に借金は一切増えることなく無借金で生活することも出来るようになる。ボーナス払いをうまく使えば、もしかすると貯蓄まで出来てしまう場合もあるかもしれない。
また、ボーナス一括払いなどを上手に活用すれば逆に利子が貰えるようになるため、うまくいけば収入が一切増えなくても数年で自転車操業からの脱却も出来るだろう。借金で困っている方は少しでもこういった後払いを利用して、借金を減らしてみてはいかがだろうか?