クレジットカードの洗い替えとは、有効期限が切れたクレジットカードの番号から、新しい番号に自動的に変更してくれるサービスのこと。毎月引き落としをする月額払いの支払いで利用される。
洗い替えが行われることによって、クレジットカード情報が更新された場合に利用者が登録情報を変更しなくても支払いが滞りなく行われるというわけだ。以下に詳しく説明して行こう。
クレジットカードの洗い替えに関するまとめ:
洗い替えの基本的なしくみ:
洗い替えは、クレジットカードによる定期払いに適用される。様々な利用料や会費など毎月(毎年)継続して行われる支払先に対して、「このクレジットカードは有効期限が切れており、新しくこの情報に置き換わっている」ということをクレジットカード会社が提供するというサービスだ。
通常のクレジットカード決済では、加盟店とクレジットカード会社の間でオーソリゼーション(信用照会)が行われ、カードの有効性をチェックした上で決済処理が進められる。そのため、登録情報が古いままではエラーになってしまうわけだ。
オーソリの替わりの簡易な認証として実施:
ところが、携帯電話料金など毎月定期的に請求がある場合のカード決済では、カードの初回登録時のみオーソリを行い、毎月の取引では実施しないのが一般的。それに替わる簡易な有効性確認方法として、洗い替えが行われている。
継続支払いという特殊性を考慮して、自動的にクレジットカードの情報を更新することで、支払い漏れを防ぐというしくみになっているわけだが、これによって、利用者が変更手続きや申告をしなくても、更新後のカード情報で引き落としが行われるようになっている。
洗い替えされるのは継続支払いの固定費のみ
洗い替えが適用されるのは、電気やガス、水道などの公共料金、携帯やスマホ、プロバイダなどの通信料金、各種保険料、デジタルコンテンツの月額料金など、継続的な支払いが対象となっている。これらの支払いで、都度認証を行ったのでは、更新された場合、いちいち本人に連絡して情報更新をしてもらわなければ決済ができなくなるため、便宜を図るために行われている。
例えば、ネットショッピングサイトなどにカード情報を登録している場合は、都度オーソリが行われるため、新しいカード情報に更新しておかないと決済がエラーになってしまう。更新されたクレジットカードでは、有効期限やセキュリティコードが変わっているはずなので、登録情報を更新しなおして決済するようにしよう。
洗い替えは確実に行われるものではない:
洗い替えはあくまでも、継続徴収の加盟店に便宜を図るためのクレジットカード会社のサービス。利用者としてはアテにすべきものではない。カードの有効期限が切れる前に、できるだけ自分で変更手続きをしておくようにしよう。
ちなみに、洗い替えは日本特有のやり方で、海外では行われていない。今後は都度オーソリを行うシステムに変わっていく可能性もある。その意味でも、クレジットカードの更新時には、支払い先の情報変更を行うよう習慣化していきたい。利用明細を1年分チェックすれば、月払い、年払いの支払い策はチェックできるはず。一度、リストを作成しておいてはどうだろうか?