リース債権ファイナンスローン: リース会社の資金調達方法のこと。
債権とは、別の人に対してお金の支払いなどの特定の要求を出来る権利です。この権利を担保にして、資金調達を行う手法の一つがリース会社が行う、リース債権ファイナンスローンです。
リース債権ファイナンスローンの仕組み
リース会社は、企業等が選択した機械設備等を購入し、その企業に対してその物件を長期にわたり賃貸することで収益を得ています。その為、リース会社は借り手企業から継続的にリース料を得られるのです。これがリース債権となります。このリース債権を担保として金融機関から中・長期資金を借入れる調達方法がリース債権ファイナンスローンです。
金融機関としては将来の売上が確定しているリース債権が担保となるので、通常よりも安全に融資をすることができるのです。
この「リース債権譲渡方式」による借入れはリース債権ファイナンスローンとも呼ばれています。
リース債権の証券化に注目
近年は、債権などを担保に金融機関から資金調達をする方法以外にも、債権などを証券化し投資家などから直接資金調達を行う直接金融が広がっています。
これはABS(Asset Backed Securities)と呼ばれています。リース債権以外にも、自動車ローンや住宅ローン、クレジットカード、などのキャッシュフローを生み出す貸付債権等ものならば基本的にはなんでも裏付けとして証券を発行することができます。
日本でABSは、1998年に旧証券取引法上の有価証券として認められました。